ものづくりに、やわらかなイノベーション。

「知的やわらかものづくり革命」プロジェクト

プロジェクト概要

研究概要

やわらかい「ゲル」材料と3Dプリンティング技術を中心に、未来のものづくりの研究を進めています。ゲル材料を自由に造形できる3Dゲルプリンター、ペースト状素材から自在に食べものを造り出す3Dフードプリンター、さらに、食べものや飲みものなどを判別しデータ化するAI解析ロボットなど、新たな技術を開発。未来館では、こうした技術を体感できる実験やイベントを開催し、みなさんから得られたアイデアを新たなプロトタイプの開発につなげています。

研究者が描く未来

「物質通信」が当たり前の世界では、あらゆる設計図がデジタルデータで保存され、いつでもどこでも3Dプリンターで自由に取り出し、AIで自分好みにカスタマイズも可能に。未来のやわらかイノベーションによって、誰もが予想しえない新しい日常を創り出します!

研究者情報

古川 英光 の写真

研究代表者:古川 英光

山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室 SWEL

1996年東京工業大学大学院 理工学研究科 物理学専攻 博士課程修了、博士(理学)。1996年東京工業大学 工学部 高分子工学科 助手。2002年東京農工大学 工学部 有機材料化学科 助手。2004年北海道大学大学院 理学研究科 生命科学専攻 助教授。2009年山形大学大学院 理工学研究科 機械システム工学専攻 准教授、ソフト&ウェットマター工学研究室(SWEL)を発足、研究室代表。2012年山形大学大学院 理工学研究科 教授。2013年ライフ・3Dプリンタ創成センター(LPIC)を発足、センター長。

研究成果

2024年

2024.02
【発表】長瀬駿介
「ソムリエアニマロイド」:飲料のテクスチャ識別装置の開発
第23回複雑系マイクロシンポジウム

2023年

2023.12
【発表】阿部壮真
衣装で飾られた3D印刷型真空駆動アクチュエーターによるクラゲを模倣した遊泳美の追求
第24回計測自動制御学会

2023.11
【発表】田山佳宗
人の触り方を記録する「やわらかメモリー」の検討
4DFF 2023

【発表】Izumi Ichimori
Adapting Material Extrusion Control System for a 3D Food Printer
PRICM11(The 11th Pacific Rim International Conference on Advanced Materials and Processing)

2023.10
【発表】Izumi Ichimori
Modeling of dysphagia diet using a 3D food printer capable of mixing food inks of different hardness
ATEM-iDICs '23(先端技術実験力学・国際DIC学会合同会議2023)

2023.08
【論文】Kosuke Hirose, Jun Ogawa, Yosuke Watanabe, M. D. Nahin, Islam Shiblee, Masaru Kawakami, Hidemitsu Furukawa,
Does the Gel Biter create an illusion of food texture perception due to differences in mastication speed ?
Artificial Life and Robotics, vol. 28, pp. 734–740, 2023

【論文】Kouki Saito, Jun Ogawa, Yosuke Watanabe, M. D. Nahin, Islam Shiblee, Masaru Kawakami, Hidemitsu Furukawa
Mushroom cultivation and harvesting in media supported by 3D-printed anisotropic elastic structures,
Artificial Life and Robotics, vol. 28, pp. 741–749, 2023

2023.06
【論文】Shoma Abe, Jun Ogawa, Yosuke Watanabe, MD Nahin Islam Shiblee, Masaru Kawakami, Hidemitsu Furukawa
MORI-A CPS: 3D printed soft actuators with 4D assembly simulation,
Artificial Life and Robotics 28(3) 609-61
DOI: https://doi.org/10.1007/s10015-023-00878-8

科学コミュニケーション活動

「知的やわらかものづくり」のビジョンを共有し、それをともに実現するコミュニティづくりを目指します。そのために研究者が考える未来の姿 (コンセプトモデル)、及びつくった最新の研究プロトタイプをみなさんに体験してもらい、いただいた意見を生かして新たなプロトタイプの研究開発を行います。そしてそれを再度体験していただく継続的なコミュニケーションを実施します。

研究者トーク映像

活動・アーカイブ

科学コミュニケーターより

出沢 良樹

プルプルしているのに形をしっかり保つ、不思議でやわらかな素材「ゲル」。そこに技術をかけあわせることで、これまでにない形や感触、そして新しい機能が生まれます。ゲルが切りひらく、新たな世界を一緒に想像してみませんか?