誰もが参加できる場所で研究する意義は? 研究者に聞いてみた (前編)実証実験事例の紹介

入居期間:2020年4月~2022年3月
コミュニケーションでは、「ことば」と「ことば以外の情報」が五感を通して相手に伝わります。そうしたコミュニケーションのあり方には文化・年齢・個人などによる違いもあります。本プロジェクトでは心理学と情報科学の方法論を融合させ、コミュニケーションを支える心の働きの実験的解明と、それに基づくコミュニケーション技術の開発を循環的につなげていきます。
実験という手法を通して、「コミュニケーションを科学する」ということを来館者に知ってもらい、文化差や個人差が「コミュニケーション」のあり方にどのような影響をあたえるのか、一緒に考えたいと思います。来館者から得られたデータや対話を通して「コミュニケーション」についての新たな知見を明らかにし、それをもとに音声デザインなどの技術開発につなげていくことを目指します。
東京女子大学 現代教養学部 心理学専攻
1975年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(心理学)。東北大学電気通信研究所、東京大学文学部、Tilburg University(オランダ)、早稲田大学高等研究所等を経て、東京女子大学現代教養学部教授。Frontiers in Emotion Science編集委員、日本認知科学会常任運営委員、東京大学非常勤講師等を兼務。
メッセージ
コミュニケーションを可能とする人間の心の働きについて研究しています。心という「文系」のテーマについて、実験という「理系」のアプローチから迫っていく認知心理学の魅力をみなさんと共有していきたいと考えています。
明治大学 総合数理学部
1981年北海道生まれ。2004年和歌山大学システム工学部卒業。2008年同大学大学院システム工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。関西学院大学、立命館大学、山梨大学を経て、2019年より明治大学総合数理学部専任准教授。音声・歌声を対象とした分析・合成・知覚・デザインの研究に従事。
メッセージ
声は、人類が古来から用いてきた情報伝達手段です。人はテキストで表現できる情報以外にも、様々な情報を声に乗せて発信しています。我々は、声による様々な情報の発信、および受信のメカニズムについて研究を進めています。
石黒 浩 (大阪大学大学院 基礎工学研究科)
落合 陽一 (筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター)
川上 泰雄 (早稲田大学スポーツ科学学術院/早稲田大学総合研究機構ヒューマンパフォーマンス研究所)
山口 真美 (中央大学 文学部)
南澤 孝太 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD))
渡邉 一哉 (東京薬科大学 生命科学部 生命エネルギー工学研究室)
古川 英光 (山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室 SWEL)
武部 貴則 (大阪大学大学院医学系研究科 器官システム創生学、大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点(PRIMe)、東京科学大学 総合研究院 ヒト生物学研究ユニット、横浜市立大学 先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター、シンシナティ小児病院 消化器部門・発生生物学部門)