プロジェクト概要

本プロジェクトでは、人間とヒューマノイド、あるいはヒューマノイド同士の模倣などのコミュニケーションを通して、ヒューマノイドが自己を生成するための方法論について研究を行います。これまでに研究を行ってきた、アンドロイド・ALTERを用いた自己シミュレーション(内部モデル)や記憶と運動の生成の関係性を軸としながら、運動を通した自己シミュレーション自体の獲得や、内発的動機付け、内臓感覚などを実装していくことで、いかにしてヒューマノイドが人間性を獲得できるかという視点で研究を進めていきます。

研究代表者

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池上 高志

東京大学大学院 総合文化研究科

現在、東京大学大学院 総合文化研究科 広域システム科学系 教授
1984年東京大学理学部物理学科卒業、89年同大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士・物理学)。
1990年神戸大学大学院自然科学研究科助手。
94年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻助教授。
2008年より現職。
著書に『人間と機械のあいだ』(石黒浩との共著、講談社、2016)など。

研究者からのメッセージ

人工生命の研究とは、細胞やDNAからできていなくとも生命になれるのか、についての研究です。いま知っているロボットはなぜ生命じゃないのか。自己複製しないから? 自由意志を持たないから? 自分のモチベーションがないから? 日本科学未来館ではアンドロイド「ALTER」を用いて、人間と機械の間を探ります。

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