「カラダ」で感じる未来の体験を。

身体性メディアプロジェクト「Cyber Living Lab」

プロジェクト概要

研究概要

人が身体を通して得るさまざまな経験を、記録・共有・拡張・創造する、未来のメディアテクノロジーを研究しています。
未来館では、分身ロボットを使った未来館遠隔展示ツアーの試行的取り組みや、触覚や振動を離れた人に転送できるメディアツールを使った特別支援学校でのワークショップを実施。バーチャルリアリティ(VR)や触覚に関する技術を応用しながら、来館者や多様なコミュニティのみなさんとともに新たな取り組みを進めています。

研究者が描く未来

身体の可能性を拡げるメディアテクノロジーの研究を通じて、人と人、人とモノとの「ふれあい」における身体性を理解し操ることで、楽しさ、驚き、心地よさにつながる新たな体験を生み出し、多様な人々が自由自在に活躍できる未来社会の実現を目指します。

研究者情報

南澤 孝太 の写真

研究代表者:南澤 孝太

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)

2005年 東京大学工学部計数工学科 卒業、2010年 東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程 修了、博士(情報理工学)。KMD Embodied Media Project を主宰し、触覚技術を活用し身体的経験を伝送・拡張・創造する身体性メディアの研究開発と社会実装、Haptic Design Project を通じた触感デザインの普及展開、新たなスポーツを創り出す超人スポーツやスポーツ共創の活動を推進。IEEE Technical Committee on Haptics Vice Chair in Conference、超人スポーツ協会事務局長、Telexistence Inc.技術顧問等を兼務。

研究成果

2023年

2023.12
【発表】Haruka Onoda, Sohei Wakisaka, Tatsuya Saito, Kouta Minamizawa
Transcale: Embodiment Transition Toward Multi-Verse Exploration
SIGGRAPH Asia 2023 XR
DOI: https://doi.org/10.1145/3610549.3614598

【発表】Shun Hachisu, Sohei Wakisaka, Kouta Minamizawa
Conversation Echo: Communication in virtual environments that reflects conversation contents
SIGGRAPH Asia 2023 Posters
DOI: https://doi.org/10.1145/3610542.3626127

【発表】Takumi Ikeda, Sohei Wakisaka, Kouta Minamizawa
Phantom Walls: Spatial perception and navigation without vision
SIGGRAPH Asia 2023 Emerging Technologies
DOI: https://doi.org/10.1145/3610541.3614578

2023.09
【発表】守本実央、柴﨑美奈、沈襲明、神山洋一)、大久保明、青木皓子、三ツ橋知沙、松本亜生、南澤孝太
特別支援学校における集団的コミュニケーションを促す音楽体験の検討
第28回バーチャルリアリティ学会

2022年

2022.09
【発表】柴﨑美奈、田中沙紀子、栁堀拓也,、南澤孝太
特別支援学校の生徒を対象とした筆記感覚共有システムの検討
第27回日本バーチャルリアリティ学会大会

【発表】鞠玉蘭、柴崎美奈、南澤孝太
自閉スペクトラム症児を対象とした感情の学びを促進する身体性インタラクションの検討
第27回日本バーチャルリアリティ学会大会

2022.02
【論文】Di Qi, Mina Shibasaki, Youichi Kamiyama, Sakiko Tanaka, Bunsuke Kawasaki, Chisa Mitsuhashi, Yun Suen Pai & Kouta Minamizawa
Furekit: Wearable Tactile Music Toolkit for Children with ASD In Proceedings of EuroHaptics 2022, Lecture Notes in Computer Science, Volume 13235, Springer, Cham.
DOI: https://doi.org/10.1007/978-3-031-06249-0_35

2021年

2021.07
【論文】Di Qi, Danny Hynds, Mina Shibasaki, Yun Suen Pai & Kouta Minamizawa
Tactile Music Toolkit: Supporting Communication for Autistic Children with Audio Feedback In Proceedings of 2021 IEEE World Haptics Conference, pp. 1156-1156, IEEE.
DOI: https://doi.org/10.1109/WHC49131.2021.9517267

科学コミュニケーション活動

Cyber Living Labでは、日本科学未来館ならではのつながりを生かし、新たな研究プロジェクトを多様なコミュニティのみなさんとともに創り出します。また、少し先の未来の技術を来館者のみなさんと共有することで、自分たちの未来に想いをめぐらし、自ら未来をつくり出そうと動き始めるきっかけの場となります。

研究者トーク映像

活動・アーカイブ

科学コミュニケーターより

グルラジ マラヴィカ

技術は私たちの身体の可能性をどこまで広げられるでしょう。技術が生みだす“新たな経験”とはどんなものか、一緒に考えてみませんか?いまキーボードでこの文字を打っている“わたしの感覚”も、テクノロジーを使えばあなたと共有できる……かも?