メディアラボ第16期展示「ロボット談話室」

常設展示「メディアラボ」は、先端情報技術による表現の可能性を、定期的な展示更新を行いながら紹介していくスペースです。

ロボットたちが雑談している部屋の中に、ひとり紛れ込んでしまったあなた。彼らの会話に加わってみましょう。すんなり入り込めますか? 気後れしますか? あるいは違和感を覚えますか?
第16期展示「ロボット談話室」では、対話ロボットとのコミュニケーションを体験することができます。出展者のJST ERATO「石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト」は、人とロボットが自然な対話をするための研究を行っています。この研究で大切にしているのは、人に十分な対話感(対話に参加しているという感覚)をもたらすこと。皆さんのロボットとの対話の様子やいただいたご意見が、人とロボットが親和的に暮らせる社会に向けた研究に活かされていきます。

ロボット談話室について

ここに紹介する2つのロボットは、人とロボットが自然な対話をするための機能を備えています。頭や体のいろいろな部分を自由に動かせるので、誰に向かって話しかけているのか、はっきりと区別することができます。また、体が小さいので、複数になっても人に脅威を与えることがなく、社会に入っていきやすいようデザインされています。
こうしたロボットは、情報提供やコミュニケーション支援、学習支援などの日常的な場面で使われていくことが期待されています。そのためには、それぞれの用途にあったアプリケーションの開発が必要です。本展示はそうした研究に寄与することを目的としています。

研究者向けロボット コミュー

ロボットを用いたコミュニケーションの研究のために開発されました。眼球やまぶたなどが自由に動くため、視線の動きや微妙な振る舞いを用いた高度な対話が実現できます。

普及型ロボット ソータ

一般家庭への普及を目指して開発されました。コミューをよりシンプルな機構にするとともに、ロボットクリエイターの高橋智隆氏による親しみやすいキャラクターデザインを取り入れています。


公開時期 2016年7月13日(水)~ 2016年10月24日(月)
出展者
  • 吉川 雄一郎(よしかわ・ゆういちろう)

    大阪大学大学院基礎工学研究科 准教授
    科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業ERATO「石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト」研究総括補佐/自律型ロボット研究グループ・グループリーダー