メディアラボ第14期展示「まず!ふれてみよ - テニトルセカイ ツナグミライ -」

常設展示「メディアラボ」は、先端情報技術による表現の可能性を、定期的な展示更新を行いながら紹介していくスペースです。

私たちはふだん、見る、聞く、話す、触る、嗅ぐ、味わうなど、身体運動とそれに伴う感覚から、さまざまな情報を得て暮らしています。しかし、いまのテレビやコンピュータは視覚と聴覚に限定されたメディアであり、ものの素材感や重量感、そして人のぬくもりといった「触感」を体験することはできません。
第14期となる今回は、JST CREST「さわれる人間調和型情報環境の構築と活用」プロジェクトから、見て聞くだけでなく、手でさわり、全身で体感できるような、未来の体験型情報メディアの創造に向けた研究活動を紹介します。人が自然環境にいるのと同じ感覚で振る舞うことができる、「さわれる情報環境」がもたらす未来を、みなさんの肌で感じとってください。

「さわりごこち」でつながる|テレイグジスタンスロボット テレサV

テレサ Vは、人の分身となるロボットです。コックピットの操縦者と同じように動き、ロボットの見ている風景や聴いている音、さらにロボットがモノや人に触れた感覚を操縦者に伝えます。遠く離れた場所にいるロボットとつながることで、操作者はロボットがいる場所に自分が入り込んだかのような感覚を味わうことができます。
あらゆる場所に瞬間移動できる「どこでもドア」のように、遠く離れた場所を訪れ、さまざまな人とふれあいたい。普段行くことのできない場所で、未知の体験を楽しみたい。テレイグジスタンスはそんな願いを叶えます。
研究開発:Charith Fernando、 MHD Saraiji Yamen、水品 友佑、古川 正紘、南澤 孝太、舘 暲

「さわりごこち」をみる|ハプトミラージュ

目の前の空間に浮かび上がる3次元映像、立ち位置や目の位置を変えても違和感なく立体に見えることを確かめましょう。次に映像に手をかざしてみます。どんな変化が見られましたか?ハプトミラージュは「見たものを見たままにさわれる」3Dディスプレイです。目でモノを見て、そこに手を伸ばして触れるという、人の自然な行動が引き出されます。
研究開発:上田 雄太、田中 博和、新居 英明、南澤 孝太、舘 暲

「さわりごこち」をつたえる|触感放送

遠く離れた出来事を私たちに伝えてくれるテレビが、「さわりごこち」をも伝えられるようになれば、画面の向こうの出来事を、まるで自分自身が体験しているかのように感じとれるようになるでしょう。さあ、気分はもう、画面の中の選手です。ラケットを振って、スマッシュの手応えを感じてみましょう。
研究開発:水品 友佑、南澤 孝太、舘 暲

「さわりごこち」をさがす|触感検索

近い将来、インターネット上にたくさんの「さわりごこち」があふれる時代が来るでしょう。そのとき、どうすれば膨大な情報の中から自分の欲しい「さわりごこち」を探し出せばいいのでしょうか。みなさんの身近なモノをペンでなぞり、その「さわりごこち」を手がかりに、よく似た「さわりごこち」を検索してみましょう。
研究開発:花光 宣尚、南澤 孝太、舘 暲

「さわりごこち」で表現する|テクタイル

自分だけの「さわりごこち」を創りだせるとしたら、みなさんはどんな「さわりごこち」を誰に味わってもらいたいですか? テクタイル・ツールキットを使えば、子どもから大人まで、誰でも簡単に自分だけの「さわりごこち」をデザインし、他の人に伝えることができるようになります。「さわりごこち」が生み出す新しい表現を、みなさんの手で創りだしていきましょう。
研究開発:南澤 孝太、仲谷 正史、筧 康明、三原 聡一郎、舘 暲

「さわりごこち」をつくる|グラビティ・グラバー

小さな装置を指にはめて、画面の中の世界をつかんでみましょう。モノの固さや重さなど、私たちがふだん感じている「さわりごこち」は、身体運動と触覚の組み合わせによって生み出される感覚です。この感覚間相互作用(クロスモダリティ)を活用することで、シンプルな装置でリアルな「さわりごこち」を再現することができるようになります。
研究開発:南澤 孝太、舘 暲


公開時期 2014年10月22日(水)~ 2015年5月11日(月)
出展者 (独)科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST)「さわれる人間調和型情報環境の構築と活用」
  • 研究代表者:舘 暲(たち・すすむ)

    東京大学名誉教授、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 特別招聘教授/国際VR研究センター長
    慶応義塾大学 舘研究室