メディアラボ第10期展示「字作字演」
常設展示「メディアラボ」は、情報科学技術による表現の可能性を、定期的な展示更新を行いながら紹介していくスペースです。第10期は、コンピュータとデザインの関係について研究するプログラマー 古堅まさひこ氏と、新しい文字の概念を探るグラフィックデザイナー 大日本タイポ組合とのコラボレーション作品を展示します。本展示では、私たちが日々情報をやりとりするために使用する「文字」に注目。文字をその文字として私たちが認識する要素は何であるかを、分解、回転、拡大、組み合わせなど、さまざまなアルゴリズム(=演算)を用いて、実際に作ることで体感します。それにより、文字は一定の法則に従った組み合わせでできていることが見えるはずです。文字の成り立ちを考えながら、文字の持つ個性、更には手書き文字とコンピュータによる入力文字の個性など、「文字」の新しい側面を発見します。
出展者インタビュー
作品解説
関連イベント 『字画字算 ~みんなで文字をつくろう~』
平たいポ
- モニタの文字を確認します。
- 「 P」、「L」、「a」、「y」のかたちをしたピースのウラ・オモテを使ってマスに沿って組み合わせ、表示された文字を作ってみましょう。
- 文字ができたらボタンを押してください。
反対ポ
- モニタの文字を確認します。
- その文字を書いてみましょう。文字は、実際のペンの動きとは上下または左右が反転された状態で書かれます。はたして上手に書けるでしょうか。
- 書き終わったらボタンを押してください。
立体ポ
- モニタの文字を確認します。
- 机の上の立方体を使って、その文字を作ってみましょう。
- 立方体のそれぞれの辺を回して白と黒を切り替えながら、モニタに映る白い部分が文字に見えるように、さまざまな角度に動かしてみましょう。
- モニタの文字と同じように立方体の白い部分が見えたら、足元のスイッチを踏んでください。
協力:株式会社 益基樹脂/トウメイ
合体ポ
- モニタの文字を確認します。
- その文字を組み立てるためのパーツを手前のタッチスクリーンの文字一覧から探します。
- コントローラを使って、パーツとしての文字を、移動 、回転、拡大、反転して、表示された文字を組み立てましょう。
- 五文字まで使って組み立てることができます。
- 文字が完成したら、ボタンを押してください。
協力:株式会社 モリサワ
全体ポ
- スクリーンに表示される文章を読んでみましょう。これらはすべて、みなさんによって作られた文字です。
- 自分が作った文字を探してみましょう。
読める文字、読めない文字が表示されるなかで、読めない文字も文脈からなんとなく解読できたり、同じ文字でも作られ方によって印象が違ったり、それぞれの文字の個性を見ることができます。
画像として登録されているものが並ぶことで、文字・言葉・文章として認識することができます。
公開時期 | 2012年2月1日(水)~2012年6月25日(月) |
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出展者 | 大日本タイポ組合 ∩ 古堅まさひこ
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