微生物で発電する。

「サステイナブルバイオテクノロジー」プロジェクト

プロジェクト概要

研究概要

「サステイナブルバイオテクノロジー」とは、生物の力を人類の持続的発展に役立てる技術のこと。
わたしたちは、発電する微生物によって食品廃棄物などからクリーンエネルギーである水素を生産するバイオプロセスなどの研究開発を実施。また、それらを社会で活用するための取り組みも推進しています。未来館では、発電能力の高い「スーパー発電菌」を探す市民参加型研究において、全国の中高生の皆さんとの共同研究を進めています。

研究者が描く未来

ヒトを含むさまざまな生物が、地球上の限られた資源やエネルギーを分かち合い”効率よく”利用する持続可能な地球システムの実現を目指しています。そのために、発電菌などを利用した”効率のよい”資源循環プロセスが確立され、将来幅広く利用されることを目指しています。

研究者情報

渡邉 一哉 の写真

研究代表者:渡邉 一哉

東京薬科大学 生命科学部 生命エネルギー工学研究室

東京工業大学理工学研究科修士課程修了、金沢大学にて学位(理学博士)取得
東燃株式会社、海洋バイオテクノロジー研究所、JST ERATO橋本光エネルギー変換システムプロジェクト、東京大学先端科学技術研究センターを経て、東京薬科大学生命科学部生命エネルギー工学研究室教授

研究成果

2024年

2024.02
【論文】Harada T, Yamada Y, Kouzuma A, Watanabe K.
Complete genome sequence of Geobacter sp. strain 60473, an electrochemically active bacterium isolated from lakeshore mud.
Microbiol Resour Announc. 2024 Feb 15;13(2):e0107923.
DOI: https://doi.org/10.1128/mra.01079-23

2023年

2023.11
【発表】原田智香、山田洋平、高妻篤史、渡邉一哉
「諏訪湖の泥から単離した高活性発電菌の性質とその利用」
日本微生物生態学会年会

科学コミュニケーション活動

様々な場面で皆さんも、「サステイナブル」や「SDGs」という言葉を耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。この「サステイナブル」とは何か、人類の持続的な発展のために我々がするべきことは何か、という大きな問いについて、研究者や行政関係者だけではなく、皆さんと一緒に考えていきます。また、生物の力をサステイナブルな社会の構築に役立てるための私たち研究者のアイディアを、皆さんと一緒に発展させていきます。

研究者トーク映像

活動・アーカイブ

科学コミュニケーターより

セーラ ホクス

泥が発電する! 「スーパー発電菌をみんなで探そうプロジェクト」では、毎年全国の中高生と泥の中で発電する微生物(発電菌)を研究しています。さあ、発電量が非常に高い「スーパー発電菌」はどの泥に隠れているのでしょう?