研究者と観る! 微生物の世界

微生物で発電する。
「サステイナブルバイオテクノロジー」とは、生物の力を人類の持続的発展に役立てる技術のこと。
わたしたちは、発電する微生物によって食品廃棄物などからクリーンエネルギーである水素を生産するバイオプロセスなどの研究開発を実施。また、それらを社会で活用するための取り組みも推進しています。未来館では、発電能力の高い「スーパー発電菌」を探す市民参加型研究において、全国の中高生の皆さんとの共同研究を進めています。
ヒトを含むさまざまな生物が、地球上の限られた資源やエネルギーを分かち合い”効率よく”利用する持続可能な地球システムの実現を目指しています。そのために、発電菌などを利用した”効率のよい”資源循環プロセスが確立され、将来幅広く利用されることを目指しています。
東京薬科大学 生命科学部 生命エネルギー工学研究室
東京工業大学理工学研究科修士課程修了、金沢大学にて学位(理学博士)取得
東燃株式会社、海洋バイオテクノロジー研究所、JST ERATO橋本光エネルギー変換システムプロジェクト、東京大学先端科学技術研究センターを経て、東京薬科大学生命科学部生命エネルギー工学研究室教授
様々な場面で皆さんも、「サステイナブル」や「SDGs」という言葉を耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。この「サステイナブル」とは何か、人類の持続的な発展のために我々がするべきことは何か、という大きな問いについて、研究者や行政関係者だけではなく、皆さんと一緒に考えていきます。また、生物の力をサステイナブルな社会の構築に役立てるための私たち研究者のアイディアを、皆さんと一緒に発展させていきます。
泥が発電する! 「スーパー発電菌をみんなで探そうプロジェクト」では、毎年全国の中高生と泥の中で発電する微生物(発電菌)を研究しています。さあ、発電量が非常に高い「スーパー発電菌」はどの泥に隠れているのでしょう?
浅川 智恵子(日本科学未来館)
石黒 浩 (大阪大学)
落合 陽一 (筑波大学)
川上 泰雄 (早稲田大学)
山口 真美 (中央大学)
南澤 孝太 (慶應義塾大学)
古川 英光 (山形大学)
武部 貴則 (大阪大学、東京科学大学、横浜市立大学、シンシナティ小児病院)
東京ベイeSGプロジェクト