実証実験公募プログラム

年1~2回程度の募集を予定しています。

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2030年に向けたビジョン「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」のもと実施する、実証実験公募プログラムです。現在進行形の研究開発や製品・サービス開発に関する実証実験を、未来館でオープンに実施していただくことで、多くの人々が最先端の研究開発に参加し、そのフィードバックを開発や社会実装に役立てることを目的としています。来館者とのコミュニケーションを通じて、研究開発・社会実装を推進したい方々からの企画提案をお待ちしています。

来館者 日本科学未来館 研究者・企業 最先端の研究開発そのものに触れる体験 ユーザー体験をフィードバック 開発中の技術を市民に提供 社会実装に向けたユーザーデータや市民の声

特徴と活用できるリソース

未来館をフィールドとして活用

未来館の施設を活用した実証実験を企画、実施することができます。
未来館各所は無償でご使用いただけます(実施場所の決定については個別相談)。

来館者の声が直接に得られる

年間約100万人が訪れる未来館で、年齢や国籍など多様な来館者を対象に実証実験を実施することで、研究開発や商品・サービス開発について幅広いフィードバックを得ることができます。

来館者とのコミュニケーションを支援

実証実験支援経験のある未来館スタッフや科学コミュニケーターが、来館者から意見やフィードバックを得るまでのコミュニケーションの工夫・ノウハウについてアドバイスを提供します。

事務局メンバーの伴走体制

企画・実施について、ミュージアム・リビングラボ担当の経験豊富な事務局メンバーが一貫して伴走いたします。

告知協力や実績の掲載

未来館のホームページ等で、実証実験にかかわる告知や実績を掲載します。

採択から実施までの流れ・期間


          募集・応募
          書類選考 審査、調整 約2ヶ月
          実施契約締結 約1ヶ月
          実施計画書提出
          実証実験実施 約1年(最大)
          報告書提出 (終了)

※ 上記は想定です。採択後にご相談のうえ、実際の計画を策定します。

募集要項

対象となる企画

来館者が参加し、その声を研究開発や新たな製品、サービス開発に反映させることを目的とした実証実験の企画 (既存の商品またはサービスの広報・マーケティングや、商品化またはサービス化前の導入調査と見なされるものは、本プログラムの対象となりません。)

実施規模・対象

来館者を対象とした100名以上の参加やデータ取得等を目指すもの。

実施場所

未来館各所:
1階及び7階の貸出施設、3階“おや?”っこひろば内特設スペース、5階ロビーエリア、6階・7階のドームシアター前ロビー、3階・5階常設展内
※無償でご使用いただけます。 ※実施場所については個別協議の上、決定とさせていただきます。 

1階及び7階貸出施設

費用負担

実証実験実施にかかる費用は実施者の負担になります。

公募実施頻度(予定)

年1~2回程度の募集を検討しております。

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入居型プログラムあり

未来館での実証実験を継続的に行うご意向のある研究室には、研究エリアの入居もご検討いただけます。

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第一期採択プログラム

遠隔操作とロボット基盤モデルを組み合わせたサービスロボティクスのスケール化に関する実証

ロボットの遠隔操作によるサービス提供と自動化技術の実証実験を行います。参加者の体験・遠隔操作データは、ロボット基盤モデルの学習データとして活用され、ユーザビリティ向上や自動化の研究開発につながります。

松嶋 達也

東京大学大学院工学系研究科 特任助教/一般社団法人AIロボット協会 CTO

AIクローン技術を活用した人間とAIの共創的サイエンスコミュニケーションモデルの構築と検証

科学コミュニケーターのAIクローンを開発し、身体や時間の制約を超えた新たな対話手法を実証。AIクローンの対話経験を本人にフィードバックすることで、人間とAIの共創型コミュニケーションモデルを構築します。

笠原 俊一

ソニーコンピュータサイエンス研究所 プロジェクトリーダー/
沖縄科学技術大学院大学(OIST) 客員研究員/科学技術振興機構さきがけ研究員

生成AIを用いたユニバーサルガイドアプリによるあらゆる人に最適な展示博覧体験サービスの実証

生成AIを活用し、年齢や障害、言語の違いにあわせ、多言語テキスト、音声、画像など、ユーザーに最適化した情報提供を行うユニバーサルガイドアプリを開発。展示体験における情報保障サービスを実証します。

北村 幸弘

NHKグローバルメディアサービス ユニバーサルサービスセンター センター長

子ども型見守りロボット「Hanamoflor」の子どもを対象とした活動の価値検証と社会受容性検証

子ども型見守りロボット「Hanamoflor(ハナモフロル)」を活用し、主に未就学児を対象とした保育・教育用途のユースケース実証を実施。体験によるユーザー価値評価のほか、ロボット共生社会の社会受容性検証を行います。

袖山 慶直

ソニーグループ 事業開発プラットフォーム 技術開発部門 モーションAI開発部
Hanamoflor PJ プロジェクトリーダー

多面連動ディジタルサイネージと空間的・没入的映像提示による人流制御手法の検証

都市空間を想定した多面連動ディジタルサイネージ空間における人流制御を促す映像デザインの効果検証を実施。体験者の行動データから、混雑緩和や避難誘導等を目的とした不特定多数の人流制御の可能性を検証します。

三河 祐梨

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 感覚表現研究グループ リサーチアソシエイト

スマートフォン用ソフトウェア<空間楽器>による多様な人々と社会を結ぶアート手法の検証

音声同期ソフトウェア<空間楽器>を用い、不特定多数の多様な人々が、自分のスマホからQRコードを読み込んで参加する音楽セッションを実証。「望まない孤独や社会的孤立」を乗り越えるためのテクノロジーとアートの活用可能性を検証します。

古川 聖

東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 教授

生成AI 技術や画像認識を用いたロボットによる新しい対人サービスの実証

自律走行ロボットを用いた対人案内サービスの実証。AIによる自然な会話とサービス提供、画像認識技術の有効性を評価し、ロボットの施設利用者への利便性や快適性の向上、新規労働力としての可能性を検証します。

竹原 久雄

JALデジタル

参考事例

自律走行ロボット

常設展内

周囲の環境を学習し、自律的に移動するロボットの実証実験です。周囲を行き交う人々や障害物をセンサーで感知して避けながら移動し、走行データを収集して環境に適応していきます。

佐々木 洋子
国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター主任研究員

AIスーツケース

常設展内

視覚障害者の移動を支援する自律型ナビゲーションロボットの実証実験です。常設展内でのツアー体験を通して、体験者からのフィードバックや走行データを収集します。

一般社団法人次世代移動支援
技術開発 コンソーシアム

3Dフードプリンターで
作るお寿司

5階ロビー

3Dフードプリンターで作った寿司ネタを来館者とともに試食しました。技術とともに、未来の食の可能性と期待や課題、社会受容性などを検証しました。

古川英光
山形大学 ソフト&ウェットマター工学研究室 教授

FAQ

来館者数を教えてください。

年間約100万人。土・日・祝日は一日平均約2,000~3,000人、平日は一日約1,000~2,000人です(繁忙期を除く)。
*2024年度実績

来館者の内訳を教えてください。

全体の6割が18歳以上、男女比はほぼ半々。2割が団体で、主に学校です。近年、外国人団体も増えています。
*2024年度実績

来館者以外を対象にした実験はできますか。

事前告知より来館者以外の実験参加者を新たに募ることは可能です。

実験ターゲットを設定できますか。

事前告知で募集ターゲットを表記いただくことは可能ですが、厳密に限定した実施は難しいです。

広報や集客の支援はありますか。

未来館公式ホームページ等での告知や情報発信を予定しています。そのほかの広報・集客は、実験実施者が主体となります。

実証実験のフィードバックを基に計画を見直すことは可能ですか。

研究目的を変更することはできませんが、より充実した実証実験に向けて計画の見直しは可能です。

未来館の周辺も実験に使えますか。

本プログラムでご提供する実験フィールドは、未来館施設及び所有する敷地内となります。
公道・公園など周辺地域に関しては実験実施者ご自身で管理者にお問い合わせいただきます。

未来館によるサポートはありますか。

有益な実証実験の機会となるよう、未来館のスタッフや科学コミュニケーターが、来館者とのコミュニケーション方法や企画、実施方法等についてご助言やご支援を行います。

実証実験公募以外の形で実証実験等を行うことはできますか。

未来館には、併設されている「研究エリア」に入居し、継続的な研究や実証実験を実施できる公募制度が別にあります。
詳しくは別途お問い合わせください。

実施者の費用負担について教えてください。

実験の実施や運営にかかる機材準備や会場制作、運営人件費などの費用は、実施者負担となります。未来館の会場使用料は無償となり費用は発生いたしません。
なお、未来館からの助成金や補助金などの金銭支援はございません。

お問い合わせ

国立研究開発法人科学技術振興機構
日本科学未来館 科学コミュニケーション室 ミュージアム・リビングラボ担当
〒135-0064 東京都江東区青海2丁目3番6号
電話:03-3570-9199 (受付時間:10:00 ~17:00)
※土曜日、日曜日祝祭日を除く

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