STORY
謎の男、T.o.E.(トーエ)をつかまえろ!
自分って何だろう、世界はどうなっているんだろう、宇宙はどうして始まったんだろう。多くの人間は、子供の頃、そんな疑問を心に抱く。たいていの場合、大人になれば忘れてしまうが、いつまでもその答えを追い続ける者もいる。例えば……科学者。
科学者たちは、ある男を追っている。男の名はT.o.E.(トーエ)。つかまえれば、あらゆる謎が解けるという。科学者たちはついにT.o.E.の居場所を突き止め、捕らえようとするのだが、その瞬間、男がおもむろに姿を変えてしまう。「ようこそ、私の世界へ——」、そして男は私たちを不可思議な旅へといざなう。
とてつもなく小さなミクロの空間からマクロのスケール、さらに現在からはるか昔、宇宙誕生の瞬間まで、変幻自在に時空を移動していく男。導かれたその先には、私たちの常識を覆すような情景が……。
T.o.E.とはいったい何者なのか? 科学者たちは、T.o.E.をつかまえることができるのか?
次元を超えた旅が今、始まる。
本来、数式でしかたどりつけない理論物理学の最前線が、清水崇監督による体感的な演出によって、めくるめくトラウマ体験の連続となってドームいっぱいに広がります。さらに、ノーベル賞受賞で話題の素粒子・ニュートリノやヒッグスを芸術的に可視化したCG、12億個という膨大なパーティクル数で描く精緻な宇宙の歴史など、最新の研究成果とデータに基づくビジュアルにも触れられる作品です。