アナグラのうた 消えた博士と残された装置

はじめに

「アナグラ」は、「空間情報科学」の研究が行われていた場所でした。
人々の情報を共有し、そのつながりを人類の力にするための研究所です。
このアナグラで、博士たちは、21世紀初頭の空間情報科学を参考に5つの重要な技術を発見し、2011年、5つの実験装置をつくりあげました。それから1000年の時がたち──。
このアナグラは今、日本科学未来館の3階にあります。その世界を皆さんにご紹介しましょう。
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「空間情報科学」。それは、私たちが暮らす実空間での人やモノのふるまいを計測し、その結果を計算して理解し合うことで、人々の暮らしを支援しようとする科学です。
いうなれば世界のデジタルコピーをつくって、その中で次に起こることを予測して、あらかじめ、みんなが望む情報を用意したり、起こりやすい問題を回避しようという知恵です。人々から提供される情報が多ければ多いほど、その結果も充実した内容になります。「空間情報科学」が社会に浸透すると、世界が自分のことを知り、見守り、寄り添い、支えてくれるように感じるでしょう。
アナログのうたの物語

アナグラのようす

アナグラの中のようすを、少しだけご紹介しましょう。

アナグラの登場者

アナグラには、博士がつくった5つの装置や博士の残した机などが、今も存在しています。
「5つの装置」
アナグラにある5つの装置は、空間情報科学を理解する上で重要な5つの技術を意味しています。5つの技術とは、「空間情報基盤の構築」「移動情報の計測」「生体情報の計測」「個人情報の保護」「情報の共有・活用」です。

博士の資料より(対話の記録)

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