アナグラのうた 消えた博士と残された装置

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アナグラの登場者

博士

世界に危機が訪れたとき、博士たちは世界を救うべく、アナグラにこもって研究活動を行いました。
博士たちが開発していたのは、空間情報科学を使って、情報を共有し、力に変えてゆくための装置です。
最初5人の博士がいたのですが、時間の経過とともに、ひとりずつ消えてゆきます。アナグラの中にはその面影だけが残されています。

博士の机

アナグラには、博士たちが研究を行っていた5つの机が置かれています。
机には、博士たちが集めた2011年頃の実際の研究者の生の映像や実物資料があります。博士たちはこれらの資料から5つの重要な技術を学び、5つの装置をつくりました。

ミー

アナグラでは、計測された情報が目に見えるすがたになっています。
ミーはその代表的なものです。
ミーは、情報世界に形成された自分の情報がかたちとなった、もうひとりの自分です。
いつも足もとにいて、次に見るべきものや、残りの時間を教えてくれるなど、あなたをナビゲートしてくれます。

ナガメ

空間を情報にする装置

「空間情報基盤の構築」を担う装置です。
空間情報基盤の構築とは、さまざまなセンサーを使って空間の中のいろいろなモノを計測し、三次元地理空間モデルをつくり上げること。その空間モデルは、世界のデジタルコピーをつくるための共通基盤となります。ナガメはアナグラの中を1000年ものあいだ見つづけ、この空間の環境を三次元データとして取りこみ、理解しています。

関連する博士の資料(対話の記録)
File.01 空間から情報を得る技術

イド

人間のいどころを情報に変える装置

「移動情報の計測」を担う装置です。移動情報の計測とは、さまざまなセンサーを使って人間の位置や移動、ふるまいなどを知ること。それが分かると、次の行動を予測し、先回りして行動を支援できるようになります。
イドは、赤外線レーザーセンサーを使って、アナグラにいる人の移動情報を常に把握しています。このシステムを、「人物捕捉追跡システム」とよんでいます。

関連する博士の資料(対話の記録)
File.01 空間から情報を得る技術

イキトイキ

人間のカラダのようすを情報に変える装置

「生体情報の計測」を担う装置です。
生体情報の計測とは、体温や心拍や運動量など、人間の状態を計測して、健康状態などを理解することです。
これを行動情報と合わせることで、いつでも適切な支援ができるようになります。
イキトイキは、人の声から生体情報を得ています。

関連する博士の資料(対話の記録)
File.02 人の状態から情報を得る技術

ワカラヌ

だれの情報なのか分からなくする装置

「個人情報の保護」を担う装置です。
計測された個人の情報には、少なからずプライバシー情報がふくまれます。
そのため、情報を共有するには、情報を出した本人が特定できないように情報を加工する技術が必要となります。
ワカラヌは、情報の出所がだれなのかを分からなくすることができます。

関連する博士の資料(対話の記録)
File.03 個人の情報を守る技術

シアワセ

みんなの情報を共有して、
みんなのために役立てる装置

「情報の共有と活用」を担う装置です。
たくさんの人たちの情報が集められたとき、それらの情報から役に立つ知識を見つけ出し、個々人や社会全体にとっての価値を生み出すさまざまな技術が必要となります。情報を共有することで、社会の問題を解決したり、社会を豊かにすることができるのです。
シアワセはアナグラにいる人の情報から「うた」を生成します。

関連する博士の資料(対話の記録)
File.04 情報を共有して活用する技術①
File.05 情報を共有して活用する技術②

選択機(センタクキ)

5つの装置(ナガメ、イド、イキトイキ、ワカラヌ、シアワセ)ができると、博士たちはそれらの技術を組み合わせ、いくつかのサービスを考えました。どのサービスを実現させるかは、アナグラにいるみんなで投票して決めることにしました。選択機はその投票に使われた機械です。

アナグラの音楽

アナグラには、「アナグラのうた」や「まつりのうた」という音楽が流れていて、歌詞には博士たちの大切なメッセージが込められています。
「アナグラのうた」の歌詞は、みんながアナグラで生み出した情報でつくられています。
キミの情報によって、キミ自身も、みんなも、楽しく、幸せになることを願って、シアワセが生み出したうたです。

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