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9次元から来た男

日本科学未来館(東京・お台場) ドームシアターガイア

  • Miraikan
  • cosmos x Atmos
  • 3Dドームシアター作品

科学的視点から解説!

9次元から来た男とは何者か?

プロダクションノート

  • 企画
  • 撮影
  • ビジュアライゼーション

素粒子の世界から最果ての宇宙まで、次元を超えた旅が今、始まる。

INTRODUCTION

ホラー映画界の第一人者、清水崇監督が挑む、科学映像の新境地!
理論物理学者が見ている究極の景色を、最新の科学データと仮説をもとに映像化

本作は、物理学の究極の目標である「万物の理論」をテーマにした3Dドーム映像作品です。近年、素粒子の研究ではヒッグス粒子が発見され、宇宙にはダークマターやダークエネルギーが満ちていることがわかるなど、自然界の法則の解明が進んでいます。しかし、素粒子のミクロの世界と、宇宙のマクロの世界をあらわす二つの理論は矛盾しており、理論物理学者たちはそれらを統一する「万物の理論」を見つけようとしています。その最も有力な仮説である「超弦理論」が提示する、驚くべき世界とは? 

STORY

謎の男、T.o.E.(トーエ)をつかまえろ!

自分って何だろう、世界はどうなっているんだろう、宇宙はどうして始まったんだろう。多くの人間は、子供の頃、そんな疑問を心に抱く。たいていの場合、大人になれば忘れてしまうが、いつまでもその答えを追い続ける者もいる。例えば……科学者。

科学者たちは、ある男を追っている。男の名はT.o.E.(トーエ)。つかまえれば、あらゆる謎が解けるという。科学者たちはついにT.o.E.の居場所を突き止め、捕らえようとするのだが、その瞬間、男がおもむろに姿を変えてしまう。「ようこそ、私の世界へ——」、そして男は私たちを不可思議な旅へといざなう。

とてつもなく小さなミクロの空間からマクロのスケール、さらに現在からはるか昔、宇宙誕生の瞬間まで、変幻自在に時空を移動していく男。導かれたその先には、私たちの常識を覆すような情景が……。
T.o.E.とはいったい何者なのか? 科学者たちは、T.o.E.をつかまえることができるのか?
次元を超えた旅が今、始まる。

本来、数式でしかたどりつけない理論物理学の最前線が、清水崇監督による体感的な演出によって、めくるめくトラウマ体験の連続となってドームいっぱいに広がります。さらに、ノーベル賞受賞で話題の素粒子・ニュートリノやヒッグスを芸術的に可視化したCG、12億個という膨大なパーティクル数で描く精緻な宇宙の歴史など、最新の研究成果とデータに基づくビジュアルにも触れられる作品です。

スタッフ・キャスト

  • 大栗博司
    監修

    大栗博司

    カリフォルニア工科大学 教授 ・理論物理学研究所 所長/東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構 主任研究員。京都大学卒業、東京大学理学博士(素粒子論専攻)。超弦理論の研究に対し受賞多数。第一線の研究者であると同時に、理論物理学の魅力を一般向けに伝えるユニークな解説手法にはファンが多く、著書「重力とは何か」(幻冬舎)は15万部を超えるベストセラーに。これまで出版された解説書の累計発行部数は25万部を超える。「大栗先生の超弦理論入門 -九次元世界にあった究極の理論」(講談社ブルーバックス)で講談社科学出版賞を受賞。

    監修 大栗博司氏インタビュー
  • 清水崇
    監督

    清水崇

    幼少期より〝物語〟作りに傾倒し、10歳の時に観た『E.T.』に感銘を受け、映画作りを志す。大学で演劇を専攻し、脚本家・石堂淑朗氏に師事。小道具、助監督を経て、3分間の自作映像を機に黒沢清・高橋洋監督の推薦を受け、監督デビュー。ホラー映画『呪怨』がヒット。サム・ライミ監督プロデュースのもと、USリメイク版でハリウッド・デビュー、全米ナンバー1を記録。『戦慄迷宮3D』、『ラビット・ホラー3D』など、3D映画も多く手がけ、実験精神あふれる演出で観客を魅了し続けている。シャイカー所属。

    監督 清水崇氏インタビュー
  • 山本信一
    ビジュアル・ディレクター

    山本信一

    株式会社オムニバス・ジャパン ディレクター/モーショングラフィックアーティスト。CI、VI、TVや映画のタイトルバック、ステーションID、PVなどを多く手掛ける。 代表作のSony Musicのモーションロゴ制作以降、企業モーションロゴはプレゼンも含めて80案件以上に参加。ライブやEXPOなど大型映像の実績も多く、未来館のシンボル展示Geo-Cosmosの常設コンテンツ「軌跡~The Movements」(13)を発表。アメリカ放送デザイン賞promaxBDA(08)、文化庁メディア芸術祭(07、09)ほかで、受賞実績を持つ。

  • 井内雅倫
    脚本

    井内雅倫

    脚本・演出家。1978年生まれ。広告やテレビ番組の制作に携わる傍ら、『宇宙エレベータ ~科学者の夢みる未来~』(日本科学未来館他で上映)の脚本参加がきっかけでプラネタリウムの世界へ。『バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~』の脚本・演出をはじめ、『キロボとミラタ』『アイスワンダーランド』『星に願いを、月に祈りを』等のプラネタリウム番組制作に携わる。宇宙や科学に馴染みのない人にも楽しんでもらえる作品づくりを目指している。

  • 福本淳
    撮影

    福本淳

    1964年生まれ。神奈川県出身。故・篠田昇氏に師事。ごく一般的な長方形のスクリーン用の映画の撮影技師。『今度は愛妻家』(2010)など行定勲監督との作品が多い他、『TOKYO! Shaking Tokyo』(ポン・ジュノ/2008)、『海月姫』(川村泰祐/2014)など、フィルム・デジタルを問わず多彩な作品作りを目指し、独自のフィルターワークやカラー・グレーティングなど、常に新しい映像を追求している。今回ドーム型スクリーンの映画は自身初挑戦となる。

  • 石田多朗
    音楽

    石田多朗

    作曲家。東京芸術大学在学中より、森美術館、ポンピドゥーセンター、伊東豊雄建築ミュージアム、東京都美術館での美術展覧会、またユニクロ、 TOYOTA、HONDAの企業広告等、環境や映像のための音楽制作を行う。2013年より谷中HAGISOにてコンサートイベント『谷中音楽室』を主宰。最近では、雅楽を作曲し、今治市岩田ミュージアム野外公演を始め各地で発表。また映像作家・勅使河原一雅とのユニット「世界」 としての公演も行う。

  • ジェームス・サザーランド
    T.o.E.役

    ジェームス・サザーランド

    ニュージーランド出身の役者、ディレクター。ニュージーランド ドラマスクールに学び、演劇演出の修士号を取得。東京を拠点として活動しているCITA(International Centre for Theatre Arts)の設立者。最近の作品として、War Knocking on My Window(韓国)、仮名手本忠臣蔵(イギリス)、The Bag(韓国)、Albert Speer(ニュージーランド)、Hole in the Roof(イギリス)などに携わる。コロンビア、イラン、韓国、日本、イギリス、そしてニュージーランド等で数々の演劇に出演、指導、演出をしている。

  • ヨシダ朝
    科学者・アサヒ役

    ヨシダ朝

    1961年生まれ。京都府出身。1981年早稲田大学入学と共に演劇を始める。ザズウシアターに所属し、ほぼ全ての作品に出演する。ザズウシアター解散後は映像に活躍の場を拡げる。
    1989年よりパフォーマンスグループ「TAICHI-KIKAKU」に参加し、現在までに世界21カ国で公演を行っている。主な出演作として「劇場霊」(2015年)、「るろうに剣心-伝説の最期篇」(2014)、「プラチナデータ」(2013年)、「外事警察」(2012年)などがある。

  • 橘ろーざ
    科学者・ローザ役

    橘ろーざ

    バイリンガルの女優。カリフォルニア州出身。UCLAを日本語専攻で卒業。京都の裏千家で1年間お茶の修行をした経験があり、10年以上お茶を通じて日本の文化を学ぶ。女優として様々なテレビ番組やドラマ、映画に出演し、モデル、ナレーター、通訳としても活躍。茶道のほかに着物の着付け、書道、水墨画、合気道など。好きな寿司ネタはシマアジ。

  • 岡安旅人
    科学者・オーヤン役

    岡安旅人

    神奈川県出身、1986年9月22日生まれ。パルクール(フランス発祥の移動術)ができる日本でも数少ない俳優。ドラマやCMをはじめ様々なメディアで活躍。
    代表作:NTV「HiGH&LOW」(2015年)、東海テレビ「別れたら好きな人」(2015年)、CX「探偵の探偵」 (2015年)、MBS「アゲイン!!」(2014年)

  • 小山力也
    声の出演 T.o.E.役

    小山力也

    劇団俳優座所属。12月18日、京都府生まれ。海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の主人公、ジャック・バウアーの吹き替えなどで知られる俳優・声優。海外ドラマや洋画の吹き替えで数多くの役をこなすほか、テレビアニメでも活躍する。主な出演作に『名探偵コナン』毛利小五郎役、『Fate/Zero』衛宮切嗣役 など。2011年の声優アワードでは「その年最も声優という職業を世の中に浸透させた功労者」に贈られる富山敬賞を受賞。

監修:
大栗博司
監督・キャラクターデザイン・演出コンテ:
清水崇
ビジュアル・ディレクター:
山本信一
出演:
ジェームス・サザーランド、ヨシダ朝、橘ろーざ、岡安旅人
声の出演:
小山力也
脚本:
井内雅倫
撮影:
福本淳
照明:
市川徳充
音楽:
石田多朗
美術:
福田宣
装飾:
渡辺誉慶
編集:
金山慶成
CG・VFXディレクター:
瀬賀誠一
モーショングラフィックアーティスト:
河上裕紀
S3Dスーパーバイザー:
迫田憲二
S3Dステレオグラファー:
阿部信明
宇宙進化シミュレーション映像:
武田隆顕
加速器実験(ヒッグス粒子)データビジュアライゼーション:
木村陽子
技術開発:
今村和宏
ドーム映像スーパーバイザー:
中山弘敬
サウンドデザイン:
山本雅之
音響効果:
金子孝志
バイオリン演奏:
河辺靖仁
スタイリスト
西尾潤子
ヘアメイク:
小倉まゆり
ワイヤーコーディネート:
横山誠
全体統括:
森田菜絵、コドプロス・ディミトリス、八角美恵子
プロデューサー:
徳重岳浩
テクニカルプロデューサー:
侭田日吉
アシスタントプロデューサー:
木村栄美
助監督:
井木義和
ラインプロデューサー:
松浦朋子
制作担当:
小野山哲史
広報統括:
今出菜穂子
スチール撮影:
近藤慶一
メイキング映像:
今福薫、佐々木遊太
特設ウェブサイト制作:
川角友太、吉川義盛、ピエールランリ・ラヴィン
データ提供:
The Illustris Collaboration、CERN(欧州原子核研究機構)
画像提供:
NASA
協力:
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構 [Kavli IPMU]、カリフォルニア工科大学
制作協力:
シャイカー
制作・CG/VFX:
オムニバス・ジャパン
企画・製作・著作:
日本科学未来館



IPSフルドームフェスティバル2016最優秀教育作品賞受賞作品

観覧方法

ドームシアターは予約制です。
以下2種類の予約方法があります。

  • 1

    当日先着順の予約

    [入館券購入時にチケットブースでご予約ください]

    ドームシアター鑑賞料:大人310円、18歳以下100円

    ※入館券とのセット購入のみ

  • 2

    事前WEB予約

    以下ページをご参照ください。

    料金・鑑賞方法

ドームシアターガイア

高輝度RGBレーザー4Kプロジェクター2台による高精細3D映像や、プラネタリウム投影機MEGASTAR-II cosmosによる1000万個の恒星投影、8.1chの立体音響を備えた、直径15メートルのドーム型シアター。

詳しくはこちら

アクセス

新交通ゆりかもめ
「東京国際クルーズターミナル駅」下車、徒歩約5分/
「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
東京臨海高速鉄道りんかい線
「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分
日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2−3−6