視覚障害者向け自律型誘導ロボット「AIスーツケース」  館内での定常的な試験運用を開始

4月18日(木)より、混雑など様々な状況への対応を検証

日本科学未来館

AIスーツケースで常設展内をめぐるツアーのイメージ

日本科学未来館(略称:未来館、館長:浅川智恵子)は、未来館などが開発を進める視覚障害者向け自律型誘導ロボット「AIスーツケース」の定常的な試験運用を418()より開始します。AIスーツケースで常設展内をめぐる実証実験を一般向けに毎日実施することで、混雑など館内の様々な状況に対応するナビゲーション技術のさらなる向上や、社会的理解の促進などを目指します。視覚障害者向け誘導ロボットが一つの施設内で毎日運用されるのは世界で初めてです。

AIスーツケース」は視覚障害者を目的地まで自動で誘導するスーツケース型ロボットです。未来館や大型ショッピングモール、新千歳空港などの屋内施設だけでなく、20231月には未来館から最寄り駅まで初の屋外ナビゲーションの実証実験を行いました。

今回の常設展内をめぐる実証実験「『AIスーツケース』で常設展を歩こう」で体験できるコースは2つ。展示を触って楽しみながら1つの展示コーナーをじっくりめぐるコースか、ユーザーが任意に選択した複数の展示コーナーをダイジェストでめぐるコースのどちらかを、受付時に選択します。視覚に障害のある方だけでなく、どなたでも体験できます。終了時にアンケートを実施することで、混雑や待ち列など様々な状況に対応するナビゲーション技術のさらなる向上や、ミュージアムなどでの本格的なサービスの実現に向けた運用方法の検証に取り組みます。また、多くの方に体験していただくことで社会的理解の促進も目指します。

今回の実証実験にあたり、浅川は「ついに毎日館内でAIスーツケースを定常運用できるところまできました。視覚障害者へのサポート技術の開発としてはもとより、ロボットが視覚障害者を支援するという“未来の風景”をより多くの来館者に見ていただき、未来を想像するきっかけにしていただきたいです」とコメントしています。

実証実験:「AIスーツケース」で常設展を歩こう

開始日
2024年4月18日(木)
日時
開館日の10時30分~、13時30分~、15時30分~
※利用方法の説明など含め各回30~60分程度です。
 休館日は毎週火曜日、年末年始(12月28日~1月1日)。
受付
日本科学未来館 3階「AIスーツケース・ステーション」にて、各回開催時間の20分前から。
視覚に障害のある方は、体験日の3週間前から電話(03-3570-9151)で事前予約を受け付けます。
定員
AIスーツケース1台あたり1~4名程度
※各回の運用台数は1~2台です。当日の機器の状況により決定します。
 また、やむを得ず開催を見合わせる場合があります。
協力
一般社団法人 次世代移動支援技術開発コンソーシアム
詳細
実証実験:「AIスーツケース」で常設展を歩こうについて詳しくみる
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