topics vol.26 科学が生んだ屋根 都市の熱をコントロール

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小さなプラスチックの断片からなる3次元構造が、規則的にくみ上げられて構築される屋根。この奇抜な形の屋根は、地球流体力学の発想から生み出された。
“都市の熱をコントロール”するこの屋根は、2007年夏に発表され、09年夏日本科学未来館のエントランスに実験展示されたのを皮切りに、オフィスや京都大学に設置されるなどして話題を呼んだ。他方、未来の屋根の提案としてデザイン賞を受賞するなど、物づくりの世界にも波紋を投じた。現在は本格的な生産フェーズに向けて準備が進められている。
起案者、京都大学の酒井敏氏は、アウトサイダーを抱擁するゆとりある社会のあり方を訴える教育者でもある。
文=大西将徳(日本科学未来館 科学コミュニケーター)