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植物が行なう光合成。太陽の光をエネルギー源に、水と二酸化炭素から養分と酸素をつくりだす。この機能をみならい、人工的に実現しようとする先端科学がある。人工光合成だ。
東京工業大学の石谷治教授は、人工光合成の反応を世界最高効率で促進する光触媒を開発し、注目を集めている。実用化されれば、地球温暖化とエネルギー枯渇の問題を同時に解決することも可能だという。
50年後の人類を支えるために、今どんなサイエンスが必要なのか? その答えは、太古から脈々と続く植物の営みと、光化学にこだわり続けた研究者の情熱の間から見えてきた。
文=嶋田義皓(日本科学未来館 科学コミュニケーター)