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僕たちの周りはデザインで溢れている。流れるような自動車のボディー。スターバックスのロゴ。リバイバルのフランス映画ポスター。これらはみんな誰かがデザインしたものだ。デザインには未知なる領域があるという。未知というか、見えない領域。たとえば情報空間は本来、目で見て手で触(さわ)ることができない。そこは、人々の思考と認識が頭の外に出され、さまざまな対話が生まれている世界だ。だから僕たちは見過ごしていた。その間に雑草が伸び放題、荒れ放題。こんなジャングルを切り開いてゆくためには、デザイナーだけじゃだめなんだ。新しい論理を生み出す科学者や、腕の立つ工学者が必要。そして仲間が集まった。隊長は須永剛司。冒険の旅は始まったばかりだ。開拓者たちは「新しい表現」が実る大地に辿り着くことができるだろうか。
文=小沢淳(日本科学未来館 科学コミュニケーター)