Topics vol.15 米のもみがらから「エアロゲル」マレーシア発のグリーンケミストリー ハリマトン・ハムダン(マレーシア工科大学)

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まるであんみつに入っている寒天か、ナタデココのように見える左の写真のかたまりは、航空宇宙分野などで多用されるハイテク素材「エアロゲル」。地上で最も軽い固体だ。その上、断熱材としても優れている。このためNASAでも探査機や宇宙服の素材として使われている。このエアロゲルを、なんと米の「もみがら」から作る技術がマレーシアで開発された。もみがらは、燃やしても腐らせても温室効果ガスを出してしまう、やっかいもののゴミだ。環境保護とハイテク素材生産の一石二鳥を可能にした新技術を開発したのは、マレーシア工科大学初の女性教授、ハリマトン・ハムダン氏。世界で数々の発明賞を受賞した研究成果について伺った。取材=Vincent Blech 文=Vincent Blech+山口美佳(以上、日本科学未来館 科学コミュニケーター)