Topics vol.13 ヘリコバクター・ピロリ ノーベル賞につながった発見

バックナンバーへ

日本人の国民病ともいわれる胃潰瘍。ストレスや塩辛い食べ物が原因とされてきた。しかし、実はヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)という細菌がその原因であることを、オーストラリアのバリー・マーシャル博士らが発見。これにより博士らは、2005年度のノーベル医学生理学賞を受賞した。
効果的な治療法の無かった胃潰瘍だが、ピロリ菌の除去により、再発を防げることもわかった。また、この細菌は胃ガンの原因とも考えられている。中高年層で7割以上と、先進国の中で際だってピロリ菌保有率が高いわが国で、博士らの発見は大きな意味をもつ。
ピロリ菌を自ら飲み込むというクレイジーな方法により、ノーベル賞につながる発見をしたマーシャル博士にお話をうかがった。取材・文=山口美佳(日本科学未来館 科学コミュニケーター)左の図版:Luke Marshall(博士のご子息)