特集 深海の科学  >  3人の研究者による3つの研究
3. 知られざる微生物の研究 ビジュアルサマリー

(1)研究のミッション

ターゲットは… 地殻内微生物
地殻内微生物とは… 地殻という、陸上や海中とは全く異なる極限環境に生きる未知の微生物
なぜ地殻内微生物を研究するのか? 地球と生命の共進化を解き明かすため

アルカリフィラストランスバーレシンス
南アフリカ金鉱の地下3200mの深さから採取された地殻内微生物アルカリフィラストランスバーレシンス。強アルカリ性の環境で生きることができる。この微生物は高井氏が分離した。
地殻内微生物は、地球上の生物とほぼ同量も存在すると予測されている。それほど大量の微生物は、地球に大きなインパクトを与えているに違いない。つまり、地殻内微生物を知ることは、地球のしくみを理解することにつながるのだ。

一方、地殻内は、高温で高圧、光、酸素、水分、栄養分が極端に少ない環境である。その極限環境に生きる微生物は、まだ酸素のなかった27億年以上昔の原始地球に誕生した最初の生命や、それ以降の生命進化の歴史を知る手がかりになると考えられる。

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