電気・電力の基礎知識

質問: 地震や雷で発電・蓄電できる?

地震や雷など自然エネルギーで発電したり、蓄電したりする方法の開発は進んでいるのですか?実用のためのネックになることは何ですか?(40代女性・千葉県ほか)

回答:

地震や雷のエネルギーを使うとは、おもしろいことを思いつきましたね。しかし残念ながら、そのような技術は開発されていません。主な理由は2つあります。

1. 発生を確実に予測できない。
2. 仮に発電できでも、効率や安定性の面で経済的な効果が期待できない。

ちなみに、もし雷のエネルギーをすべて電気に変換できる技術があったとしたら、どれくらいの電気がまかなえるのか計算してみましょう。落雷の際の電圧を約1 億ボルト、電流を20万アンペアとして計算すると、雷のエネルギーは、200億キロワットになります。この数値は、たとえば4月4日の東京電力の1日の電力供給量が3850万キロワットであることを考えると、十分に見えます。しかし落雷は瞬間的であり、これでは安定して電気を使うことができないのです。ただし電気を貯める技術が確立されれば、地震や雷から発電できる可能性も広がるかもしれません。

電気を貯める技術については、こちらもご覧ください。
【Q&A】電気は貯められないの?


執筆:科学コミュニケーター 久保暢宏
2011/04/13 掲載



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電力中央研究所 雷のふしぎ