人工知能(AI)に関するアンケート結果と「みんなでつくるAIマップ」を公開

日本科学未来館

日本科学未来館(館長:毛利 衛)は、2020年2月に実施したアンケート「ハロー!AI社会 ~人工知能で何したい?」の結果をまとめ、寄せられた多様な意見を俯瞰するために、一般社団法人 人工知能学会のご協力のもとに「みんなでつくるAIマップ」を作成しました。6月11日の同学会で発表します。これらは、未来館が注目するテーマ活動「Miraikan フォーカス」(※)の一環として実施しました。

「人工知能(AI)」の利用が社会のあらゆる場面に広がるなか、アンケートでは、私たちのさまざまなライフイベントを取り上げ、AIを使いたいのか使いたくないのか、どんなことに期待するのか、何が不安なのか、率直な声を拾いました。その結果、漠然と想像されていたAIのある生活に対する人々の意識や感情が、具体的な場面ごとに現れてきました。
アンケート結果の詳細と「みんなでつくるAIマップ」は、未来館のウェブサイトで公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.miraikan.jst.go.jp/resources/miraikanfocus/202006121367.html

関心が高いのは「医療」「防災」

アンケートではまず「選挙」「結婚」「恋愛」「防災」「介護」「子育て」「死後」「職業選択」「医療」という9つのライフイベントを提示し、回答者はAIがかかわるイベントとして興味のあるものを3つ選択します。ここで最も多く選ばれたのは「医療」、続いて「防災」で、世代間の差はあまり見られませんでした。

AIへの拒否感は若い世代の方が強い

各場面での「AIを使いたいですか?」の問いに対して、10代20代の若い世代の方が、使いたくないと答える傾向が強いことが見えました。「感情やそのときの状況など、すべてをデータで測れるとは思わないから」(20代)、「(死後に)新しい言動を作りだすことは死者への冒とくだと感じる」(20代)などの意見がありました。

AIを使いたいとき、使いたくないとき

「医療」「防災」では9割の人が「使いたい」と答えましたが、亡くなった方の言動を忠実に再現する「AI故人」を使いたいか尋ねた「死後」では、「使いたくない」人が5割を超え、意見が分かれました。使いたくないという人からは、思い出を汚されるなどの意見がありました。

「みんなでつくるAIマップ」を作成・公開

アンケートでは多様な人々の声が寄せられましたが、それらを一望し、そこに現れる傾向を見いだすために、「みんなでつくるAIマップ」を作成しました。未来館のウェブサイトで公開しています。

「みんなでつくるAIマップ」に見られる傾向

アンケートで寄せられた声をグルーピングしてみると、4つの傾向が浮かび上がってきました。

〈信頼〉 AIは課題を解決してくれる
〈期待〉 AIで社会全体が良い方向に進む
〈拒絶〉 AIが人間の代わりにはならない
〈不安〉 AIは社会に影を落とす存在になる

これらの傾向を含め、「みんなでつくるAIマップ」ではAIに対する多様な意見や価値観を視覚化し、俯瞰することを試みています。このマップを眺めながら、自分の意見と他の人の意見を見比べ、社会課題に寄与するAIとはどのようなものか、これからますます深まっていくであろうAIと私たちの関係を考えるきっかけにしていただきたいと考えています。

※Miraikan フォーカスについて
未来館では、科学技術が関わる重要な社会課題を注目テーマ「Miraikan フォーカス」として選定し、科学コミュニケーション活動を重点的に展開しています。第一弾は、人工知能が及ぼす社会変革をテーマに「ハロー!AI 社会~人工知能ってナンなんだ、そういう私ってナンなんだ」というタイトルのもと、さまざまなイベントや展示を実施しています。
https://www.miraikan.jst.go.jp/resources/miraikanfocus/

基本情報

「ハロー!AI社会 ~人工知能で何したい?」アンケート概要

実施期間
2020年2月3日(月) 17:00~2月24日(月) 17:00
実施場所
オピニオン・バンク(常設展示内およびWEBサイト)
調査実施
日本科学未来館
協力
一般社団法人 人工知能学会
有効回答数
887(回答数:1,061)

アンケート手順

  1. 9つのライフイベント(恋愛、職業選択、選挙、結婚、子育て、医療、防災、介護、死後)の中から3つを選択します。
  2. それぞれのライフイベントごとにAIが活用される具体的なシーンでの質問が3~4つ示され、自分の気持ちに最も近いと思われる選択肢を選びます。
  3. 自由コメントを記載します。

日本科学未来館「みんなでつくるAIマップ」概要

詳細URL
https://www.miraikan.jst.go.jp/resources/miraikanfocus/202006121367.html
制作
日本科学未来館
Miraikan フォーカス プロジェクトチーム(漆畑 文哉, 渡邉 吉康, 宮田 龍, 小澤 淳, 河野 美月)
協力
一般社団法人 人工知能学会
デザイン
德間 貴志(bowlgraphics Inc.)
アンケートイラスト
冨田 マリー

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