演劇作品「HIKU」公演のようす

アートイベント「シアターコモンズ’26」の一環として、日本科学未来館で開催される演劇作品「HIKU」。ひきこもり経験をもっていたり、ひきこもりコミュニティと関わりの深い人々が、遠隔からアバターロボットとして登場し、言葉を交わしながら観客と共に作り上げる親密な舞台は、「共に居られる場」の新たな可能性を提示します。

演劇作品「HIKU」内の映像より

本トークセッションは「HIKU」の関連イベントとして開催するもので、制作者であるアーティストのエリック・ミン・クォン・カスタン氏とアンヌ=ソフィ・テュリオン氏が登壇します。加えて、本作の制作にも携わり、ひきこもり当事者と共に「既存の社会に適応するのではなく、自分たちで居場所をつくる」実践を続けてきた高橋淳敏氏、そして障害や利他、テクノロジーを切り口に、固定的なラベルを超えた多様な身体の出会いを探求する美学者の伊藤亜紗氏をお迎えします。

ひきこもりに限らず多くの人が生きづらさを抱える現代社会において、私たちが「共に居られる場」のありようはアートやテクノロジーによっていかに変容しうるのか、来場者のみなさんと共に探ります。

このプロジェクトは、ヴィラ九条山のポスト・レジデンス・プログラムとして実施されており、アンスティチュ・フランセパリ本部、アンスティチュ・フランセ、ベタンクールシュエーラー財団の支援を受けています。

会場は、「HIKU」の舞台と同様に舞台と客席との区別がないフラットな空間です。好きな場所、好きな姿勢で、ときには自由に歩き回って「自分の居心地のいい場所をさぐりながら」ご参加いただけます。

また、本トークセッションの関連イベントとして、シアターコモンズ’26 HIKU」を36日(金)~8日()に開催します。本トークセッションでは、演劇の内容を元に登壇者と対話します。演劇を観覧されない方でもご参加いただけますが、演劇をご覧のうえでご参加されることをおすすめします。

詳細は以下のリンクをご覧ください。
シアターコモンズ’26 「HIKU」

ゲストスピーカー

アンヌ=ソフィ・テュリオン の写真

アンヌ=ソフィ・テュリオン

演劇「HIKU」アーティスト

作家、演出家、パフォーマー。舞台や公共空間のためのパフォーマンスを創作し、一人称の語りから合唱による物語、オブジェや言葉を使い、あらゆる形で親密なものを探求する。彼女のプロジェクトは、変化する伝記的形式であり、私たちはその中で呼吸し、その中に迷い込み、語ることのできないものを聞く。彼女のカンパニーGRANDEUR NATUREはマルセイユを拠点とし、国立舞台マルセイユZef、国立舞台ギャップLa Paserelleと提携している。
Photo: Éric Minh Cuong Castaing

エリック・ミン・クォン・カスタン の写真

エリック・ミン・クォン・カスタン

演劇「HIKU」アーティスト

振付家。自身のカンパニー「Shōnen」を創設し、ダンスとテクノロジー(ロボット、ドローンなど)を組み合わせ、社会の現実に根差した協同的な創作活動(病院、NGO、研究機関とのパートナーシップ)を行う。現実/虚構、自然/文化、有機的/人工的といった二元性を探求し、ドラマトゥルク、映像作家、振付家とコラボレーションしている。作品はフランス国内だけでなく国際的に発表され(ポンピドゥー・センター、コメディ・ドゥ・ジュネーブ、MODU劇場[韓国])、文化省や複数の財団の支援を受けている。
Photo: Kamila K Stanley

高橋 淳敏 の写真

高橋 淳敏

NPO法人ニュースタート事務局関西代表

「ニュースタート事務局関西」では引きこもり問題を抱える家への訪問活動など行っている。ひきこもりなどの社会問題や、病気・障害・差別・困りごとなど個人の問題とされている事を、病院や専門家などに依存しないで話し合ったり、皆で考えたり遊んだり作ったりする「へそでちゃ」という共有地を、地域の「自治」の拠点としている。「コモンズハート」という地域の小さな困りごとを請け負う何でも屋さんもやっている。

伊藤 亜紗 の写真

伊藤 亜紗

東京科学大学未来社会創成研究院DLab+ディレクター、リベラルアーツ研究教育院教授

専門は、美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転し、人間の体の多様なあり方を研究。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社)など。

ファシリテーション

大久保 明 の写真

大久保 明

日本科学未来館 科学コミュニケーター

未来館を、学校とも職場ともちがう出会いと対話の場にすべく活動している。

開催概要

開催日時
2026年3月7日(土)19:15~20:45(受付開始18:45)
※同日シアターコモンズ’26 「HIKU」(リンク)をご観覧の方は、同時受付可能です。
開催場所
日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンa
参加人数
120人
参加費
無料
※常設展示およびドームシアターは別途チケットの購入が必要です。
※日本科学未来館の開館時間は10:00~17:00です。
言語
日本語(フランス語通訳あり)
参加方法
【事前申し込み制】(先着順)
以下のリンクよりお申し込みください。(1月24日(土)12:00より募集開始予定)
別ウィンドウで開きますお申込みはこちら
主催
日本科学未来館、シアターコモンズ実行委員会
助成
ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、ヴィラ九条山、ベタンクールシュエーラー財団
特別協力
NPO法人ニュースタート事務局関西
お問い合わせ先
別ウィンドウで開きますシアターコモンズ実行委員会