日本科学未来館では、アートイベント「シアターコモンズ’26」のプログラムとして、フランスの気鋭のアーティスト、アンヌ=ソフィ・テュリオンとエリック・ミン・クォン・カスタンによる演劇作品「HIKU」を上演します。
【演劇作品「HIKU」について】
エリック・ミン・クォン・カスタンとアンヌ=ソフィ・テュリオンの2人は、コロナ禍の日本で2年間にわたるリサーチを行いました。彼らが注目したのは、日本の社会問題である「ひきこもり」です。ひきこもり支援団体「NPO法人ニュースタート事務局関西」の協力を得て、当事者の方々と対話を重ねるなかで、この作品は生まれました。
舞台には、実際にひきこもりを経験した当事者や、ひきこもりのコミュニティと関わりの深い人々が登場します。ただし、彼ら自身が会場に来るわけではありません。映像や、自室から「分身(アバター)」となるロボットを遠隔操作して舞台に現れます。
会場は、舞台と客席の区別がないフラットな空間です。観客は会場を自由に歩き回り、出演者が操るロボットたちの動きや、彼らの日常を映し出した映像を介した対話を体験します。
あえて生身の体でのコミュニケーションではなく、テクノロジーを介して他者と出会う。そんな彼らの姿は、孤独や生きづらさを抱える私たちの社会に、誰かと「共に居ること」の新しいヒントをくれるかもしれません。
※このプロジェクトは、ヴィラ九条山のポスト・レジデンス・プログラムとして実施されており、アンスティチュ・フランセパリ本部、アンスティチュ・フランセ、ベタンクールシュエーラー財団の支援を受けています。
【シアターコモンズとは?】
演劇が長年培ってきた「共有知(コモンズ)」を、実際の都市や社会の中で新しい「共有地」として活用することを目指すアートフェスティバルです。2017年の創設以来、国内外のアーティストと共に、演劇を「社会を生き抜くためのツール」として提案し続けてきました。今回で10周年を迎え、東京都内各所で多彩なプログラムを展開します。
また、本プログラムの関連イベントとして、トークセッション:「共に居られる場」が生まれるとき(コモンズ・フォーラム#3)を3月7日(土)に開催します。
詳細は以下のリンクをご覧ください。
トークセッション:「共に居られる場」が生まれるとき(コモンズ・フォーラム#3)
アーティスト
アンヌ=ソフィ・テュリオン
作家、演出家、パフォーマー。舞台や公共空間のためのパフォーマンスを創作し、一人称の語りから合唱による物語、オブジェや言葉を使い、あらゆる形で親密なものを探求する。彼女のプロジェクトは、変化する伝記的形式であり、私たちはその中で呼吸し、その中に迷い込み、語ることのできないものを聞く。彼女のカンパニーGRANDEUR NATUREはマルセイユを拠点とし、国立舞台マルセイユZef、国立舞台ギャップLa Paserelleと提携している。
Photo: Éric Minh Cuong Castaing
エリック・ミン・クォン・カスタン
振付家。自身のカンパニー「Shōnen」を創設し、ダンスとテクノロジー(ロボット、ドローンなど)を組み合わせ、社会の現実に根差した協同的な創作活動(病院、NGO、研究機関とのパートナーシップ)を行う。現実/虚構、自然/文化、有機的/人工的といった二元性を探求し、ドラマトゥルク、映像作家、振付家とコラボレーションしている。作品はフランス国内だけでなく国際的に発表され(ポンピドゥー・センター、コメディ・ドゥ・ジュネーブ、MODU劇場[韓国])、文化省や複数の財団の支援を受けている。
Photo: Kamila K Stanley
開催概要
- 開催日時
-
2026年
3月6日(金) 、7日(土)、8日(日)
各日17:30~19:00(受付開始17:00~/上演時間約90分)
※17:15より、アーティストによる開演前アナウンスののち、舞台上にて本作品のインスタレーションを回遊しながら体験いただけます。お時間の許す方は、ぜひお早めにお越しください。
(全3回公演)
- 開催場所
- 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンa
- 参加人数
- 120人
- 参加費
-
チケット 一般5,000円、学生4,000円
※常設展示およびドームシアターは別途チケットの購入が必要です。
- 参加方法
-
【事前申し込み制】(先着順)
以下のリンクよりお申し込みください。(1月24日(土)12:00より募集開始予定)お申込みはこちら
- 主催
- シアターコモンズ実行委員会
- 共催
- 日本科学未来館
- 助成
- ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、ヴィラ九条山、ベタンクールシュエーラー財団
- 特別協力
- NPO法人ニュースタート事務局関西
- お問い合わせ先
-
シアターコモンズ実行委員会