「研究者とめぐる 『未読の宇宙』 〜重力波で宇宙を“きく”」イベントレポート
手話通訳つき
新常設展示 「未読の宇宙」 公開記念イベント
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宇宙についての新しい常設展示「未読の宇宙」が4月にオープンしました。巨大な観測装置や実験装置を駆使して研究者たちがどのように宇宙を読み解こうとしているのかを体感できる展示です。
今回のイベントは、展示の公開を記念して開催するシリーズイベントの最終回。ゲストに2015年のノーベル物理学賞受賞者で、「未読の宇宙」の総合監修者でもある梶田隆章先生をお迎えします。
テーマは「重力波観測」。重力波とは、ブラックホールの合体など大きな質量の天体が動いたときに発生する目には見えない「時空のさざなみ」のことで、まだ知られていない宇宙の謎の扉を開ける新たな手法として注目を浴びています。
本イベントは、梶田先生から「重力波」についてのお話をたっぷりお聞きするトークイベントと、展示「未読の宇宙」を梶田先生が解説するギャラリートークの二本立てで開催します。
※本イベントは手話通訳つきで行います。
アメリカやイタリアの重力波観測装置によって、2015年に初めて重力波が検出されて以来、この10年で重力波の観測例は300件に達しています。
重力波の波形を解析すると、その「音」を“きく”ことができます。その音には、ブラックホール同士がぶつかり合うような壮大な現象の情報が刻まれており、これまで光では見ることのできなかった宇宙の姿が少しずつ明らかになってきました。日本でも岐阜県・神岡の地下に設置された重力波観測装置 「KAGRA」 によって研究が進められています。このトークイベントでは、KAGRAプロジェクトを率いる梶田隆章先生から、KAGRAの特徴や研究の舞台裏、そして重力波観測から見えてきた新たな宇宙の姿について語っていただきます。
「未読の宇宙」の総合監修者である梶田先生から直接、展示を解説していただく特別な時間です。360度スクリーンを活用した映像の解説をはじめ、展示に込めた想いや感想、さらに観測にまつわる印象的なエピソードや、これからの宇宙研究の展望についてもお話しいただきます。梶田先生の言葉とともに「未読の宇宙」をめぐり、人類が歩んできた宇宙の物語に思いを馳せることができる、かけがえのないひとときです。どうぞお見逃しなく。
当日は以下のアクティビティにも手話通訳をつけて実施します。この機会にぜひご参加ください!
●科学コミュニケータートーク「火星のモノは、だれのもの?」
月、そして火星へ人間が向かう国際的な計画が進められています。そこで注目されているのが、「月や火星にある“モノ”を使う」という挑戦です。実現したら、人類にとってどのような可能性が広がるのでしょうか? 科学コミュニケーターと一緒に考えましょう!
【時間】 11:30~11:50
【場所】 3階 コ・スタジオ
【参加方法】予約不要です。時間前に実施場所にお越しください。
科学コミュニケータートークについて詳しくみる
●展示解説「ジオ・コスモス」
刻々と変化する地球の姿を表現する球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」にスポットをあて、科学コミュニケーターが解説します。
【時間】 13:35~13:40
【場所】 3階 常設展示 ジオ・コスモス前
【参加方法】予約不要です。時間前に実施場所にお越しください。
展示解説「ジオ・コスモス」について詳しくみる
現在の宇宙の研究は、光の望遠鏡だけでなく、重力波、ニュートリノなどをはじめ、様々な手段を用いて行われています。またミクロの世界の自然法則を理解することも宇宙の根源的な理解には不可欠です。皆様にこのような新しい宇宙の研究の姿をこの展示を通して知ってもらいたいと思っています。
「未読の宇宙」公開記念イベントもいよいよ最終回! これまで、光、ニュートリノ、加速器実験を通じて宇宙の謎を探ってきました。最後のテーマは「重力波観測」。“時空のさざなみ”である重力波から、宇宙の謎を読み解きます。
※「ギャラリートーク」では、科学コミュニケーター 清水菜々子もファシリテーションを担当します。