研究者とめぐる「未読の宇宙」イベント第3回レポート(前半)
新常設展示 「未読の宇宙」 公開記念イベント
宇宙についての新しい常設展示 「未読の宇宙」 が4月にオープンしました。巨大な観測・実験装置を駆使して研究者たちがどのように宇宙を読み解こうとしているのかを体感できる展示です。
今回のイベントは、展示の公開を記念して開催するシリーズイベントの第3回、テーマは「加速器実験」です。加速器とは、電子や陽子などの粒子を加速する装置です。これらの粒子を光の速度近くまで加速すると、高いエネルギーの状態をつくりだすことができます。高エネルギー状態の粒子同士を衝突させることで、宇宙誕生直後の状態を再現することができるのです。このような実験のことを「高エネルギー加速器実験」といいます。
今回は、「未読の宇宙」 の監修者の1人で、世界最高性能をもつ加速器を使って粒子・反粒子の性質の違いを研究されている中山浩幸先生をお迎えし、トークイベントと「未読の宇宙」 の展示ツアーを開催します。
中山先生は、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構にあるSuperKEKBという加速器を用いて、宇宙から消えた反粒子の謎を解き明かす実験に取り組んでいます。中山先生には最先端の研究成果をくわしく紹介していただきます。さらに、現在の研究ではどのように宇宙の謎の解明に取り組んでいるのか、科学コミュニケーターとともにひもといていきます。
「未読の宇宙」 の展示をさらに深く理解し、宇宙研究の最前線を体験する特別な機会です。
トークイベント後は、中山先生と一緒に「未読の宇宙」を巡る展示ツアーです。実際の研究で使われる検出器や、加速器実験の体験装置を中心に紹介します。360度スクリーンを用いた映像を見ながら、最新の加速器実験を活用してどのように宇宙の謎が解き明かされているのかを解説します。研究者ならではの視点で展示を深掘りしながら、宇宙の深淵に触れてみましょう。
小さいころから、身の回りの疑問について考えるのが好きでした。大学で素粒子物理に出会い、小さな粒子の振る舞いが宇宙の成り立ちと深く関わっていることを知ってとても驚きました。現在は加速器と呼ばれる大型の装置を使い、世界中の研究者たちと力を合わせて宇宙の謎の解明に取り組んでいます。
つくばにある加速器実験施設を見学した時、様々な国旗が多数掲げられていて、研究の規模と国際協力の重要性を実感しました。そのような科学の活動が、私たちの宇宙のイメージをどのようにぬりかえてしまうのか、ワクワクしています。
宇宙の始まりはどうなっているんだろう。そんなことを小さいときから考えていました。その謎を解くカギはどうやら目には見えない小さな粒子にあるらしい。とても小さなスケールでの出来事がやがて宇宙という大きなスケールの謎を解く、なんだかとっても不思議です。
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