「研究者とめぐる 「未読の宇宙」 〜ニュートリノと、出会う」イベントレポート
新常設展示 「未読の宇宙」 公開記念イベント
宇宙についての新しい常設展示 「未読の宇宙」が4月23日にオープンしました。巨大な観測や実験装置を駆使して研究者たちがどのように宇宙を読み解こうとしているのかを体感できる展示です。
今回のイベントは、展示の公開を記念して開催するシリーズイベントの2回目、テーマは「ニュートリノ観測」です。ニュートリノとは物を構成する一番小さい単位で、素粒子のひとつです。ほかの物質と反応しづらいという特徴があり、今この瞬間も1秒間に数百兆個ものニュートリノが私たちの体を通り抜けています。研究者たちはこの「幽霊粒子」とも呼ばれるニュートリノを検出することで、天体や宇宙の謎に迫ろうとしています。
今回は、「未読の宇宙」 の監修者の1人で、ニュートリノの観測を通して宇宙での高エネルギー現象を解明する研究をされている石原安野先生をお迎えし、トークイベントと「未読の宇宙」の展示ツアーを開催します。
石原先生は南極にある巨大な観測装置「IceCube(アイスキューブ)」を使ってニュートリノを観測する国際プロジェクトに参加しています。石原先生に現在の研究に至るまでの道のりや、研究の魅力についてお話しいただきます。さらに、「IceCube」からどのような宇宙像を描き出されているのかを科学コミュニケーターとともにひもといていきます。
「未読の宇宙」の展示をさらに深く理解し、宇宙研究の最前線を体験する特別な機会です。
トークイベント後は、石原先生と一緒に「未読の宇宙」を巡る展示ツアーを行います。ニュートリノが水と反応した時に発するとても弱い光を検出する「光電子増倍管」の実物や、ニュートリノ観測体験装置を中心に紹介します。さらに、360度スクリーンを用いた映像を見ながら、最新の観測技術を活用してどのように宇宙の謎が解き明かされているのかを解説します。研究者ならではの視点で展示を深掘りしながら、宇宙の深淵に触れてみましょう。
宇宙って、とても遠くの世界のことだと思っていました。でも、地球のことも宇宙のことも、同じきまりや式であらわせるんだということを知ったら、宇宙が身近に感じられるようになりました。身のまわりのふしぎを学ぶことが、宇宙のひみつを見つけることにつながるんだと気づいたから、もっと知りたいと思うようになったんです。
毎晩のように望遠鏡で月や星を眺め、「宇宙ってなんて広いんだろう」と感じていた小学生時代。やがて、光だけではなく、目には見えない宇宙からのメッセージ=ニュートリノが、もっと遠くの宇宙のことを教えてくれることを知り、心躍りました。ニュートリノが語る宇宙の物語を、一緒にのぞいてみませんか?
目に見えない素粒子「ニュートリノ」は、私たちの体を毎秒数百兆個も通り抜けています。そんな不思議な粒子をつかまえて、宇宙のまだ見ぬ謎に迫ろうとする研究がいま“南極”で進んでいます。南極に届くニュートリノは、まるで遠くの宇宙から届く「お便り」。そこにはいったい何が書かれているのでしょうか。
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