採取されたコアサンプルを観察する研究者たち。写真右が濱田先生。

夏といえば海! 子どものころ、砂浜でスコップを手にアサリをとったり、砂の中に暮らす生き物を探したりと、夢中で穴を掘った経験がある方もいるでしょう。大人になるとそんな機会はなかなかないかもしれませんが、実は大人になったからこそ、壮大なスケールで穴を掘り、地下の世界に眠るさまざまな“謎”にせまる人たちがいます。

このトークイベントでは、海底のさらに下の世界(海底下)を研究している濱田洋平先生から、「掘る」ことでしか見えてこない世界の魅力を教えてもらいます。

濱田先生の”推し”岩石たち。実際に触れたり、観察したりできます。体験後、あなたの“推し”になるかも?

トークの前半は、海底に降り積もった土や泥を筒状に採取した試料「コアサンプル」についてのお話を聞きます。コアサンプルは、どのようにして海の底から採られるのでしょうか? その中からどんな情報が読みとれるのでしょうか? コアサンプルを通して、地球の記憶を一緒にひもといていきましょう。
後半は、会場に展示している実物のコアサンプルには何が含まれているのか、調査の結果何がわかったのかなど、海底下の世界により深く入っていきます。さらに、濱田先生が現場で採取された「”推し”岩石」も登場! 岩石を実際に手にとって、地球の歴史を想像してみましょう。

地球の過去の記憶が刻まれたタイムカプセル「コアサンプル」を通して、地球の“奥深い”物語を一緒に掘り下げてみませんか?

ゲストスピーカー(敬称略)

濱田 洋平 の写真

濱田 洋平

海洋研究開発機構(JAMSTEC) 超先鋭研究開発部門 高知コア研究所 主任研究員

活火山の近くで育ち、地球のダイナミックな営みに興味をもってきました。地震はどんな場所で、どのようにおこるのか、ということを研究しています。地面の下には私たちがまだ知らないことがたくさん隠れています。掘削研究をとおして、地球の中の謎に迫っていきたいです。

ファシリテーション

三浦 菜摘 の写真

三浦 菜摘

日本科学未来館 科学コミュニケーター

2024年、情報発信担当として地球深部探査船「ちきゅう」に乗船。研究者たちが目を輝かせて観察していたコアサンプルを見て、地球科学の奥深さに引き込まれました。地球を「掘る」ことで広がる世界を一緒に探りにいきませんか?

開催概要

開催日時
7月21日(月・祝)13:00~14:30
開催場所
日本科学未来館 3階 コ・スタジオ
対象
どなたでも
参加人数
約30人(立ち見も可)
参加費
入館料のみ
字幕の視聴について
本イベントでは、音声認識字幕アプリを使用し、イベント会場に字幕を表示いたします。
撮影について
・イベントの様子は、未来館の公式サイトやSNS、館内サイン、各種報告書など、また、共催研究者の研究報告書やアウトリーチ活動などで使用される場合があります。撮影不可の場合には、当日受付時にご遠慮なくその旨をスタッフまでお申し出ください。
・お客様ご自身による写真や動画の撮影について、個人でお楽しみいただく範囲であれば撮影いただけますが、他の方が映りこまないようご注意ください。
主催
日本科学未来館
協力
海洋研究開発機構(JAMSTEC)
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
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