ロボットはこんなふうに人を見ているのかも?

ロボットはカメラで見た周りの情報を分析して、行動しています。例えば、顔を見てその人が誰か認識したり、人が近づいてきたら挨拶をしたりすることができます。

このように、ロボットが周りの様子を「見る」ことができるのは、そのベースとなる画像認識技術が発展してきたからです。最新の画像認識技術を使えば、「人の歩き方」から個人を認識したり、人の健康状態・疲労度を推測したりすることまでできるようになってきました。目の前を歩くだけで健康へのアドバイスをしてくれるロボットが登場する日もそう遠くないかもしれません。

しかし、私たちからすると場合によっては見られたくない、見破られたくないこともあるのではないでしょうか。例えば、ちょっと体調が悪いときに気を使われたくないこともありますし、仕事中に少し眠くなってしまったことを気付かれたくないこともあります。ストレス発散のためにたくさん食べた後など、健康状態へのアドバイスはせずにそっとしてほしい日もあります。

私たちはロボットになんでも見られるようになってもいいわけではなさそうです。では、ロボットからすると、なんだったら見てもいいのでしょうか。たとえ見ていても、ときには私たちの都合に応じて「見て見ぬふり」ができるようになることも大事かもしれません。

今回の対話知能学プロジェクト×日本科学未来館のイベントは、研究者のトークセッションをご覧いただいたあと、ロボットが見てもいい情報と見た後に選択する行動について、研究者と語り合うワークショップを行います。

ご参加いただくのは、人の歩き方から様々な情報を推測する研究をしている槇原靖さん、プロジェクトの代表でロボット工学研究者の石黒浩さん、ロボット法や情報法を研究している法学者の新保史生さんです。初めてご覧いただく方にもお楽しみいただける内容となっております。

皆さまのご参加、お待ちしております!

※本イベントは未来館内の特設会場で行い、会場でのご観覧・ワークショップへのご参加は事前のお申し込みが必要です。ただし、研究者のトークセッション部分のみYouTube Liveで生配信します。YouTube Liveからのトークセッションのご視聴はお申し込み不要です。

当日の流れ

  • 13:00 – 13:20 はじめに
  • 流れの確認、ワークショップの説明、参加者同士の自己紹介を行います。
  • 13:20 – 13:50 研究者トークセッション
  • ロボットが見てもいい情報と見た後に選択する行動について、研究者の考えを聞いてみます。
    ※この時間のみYouTube Liveにて生配信予定です。
  • 13:50 – 14:30 ワークショップ
  • 他の参加者や研究者と一緒に、ロボットが見てもいい情報と見た後に選択する行動について、感じたこと考えたことを話し合います。

ゲストスピーカー

石黒 浩 の写真

石黒 浩

大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授

博士(工学)。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。文部科学省新学術領域研究「人機械共生社会を目指した対話知能システム学」領域代表。

新保 史生 の写真

新保 史生

慶應義塾大学 総合政策学部 教授

博士(法学)。文部科学省新学術領域研究「人機械共生社会を目指した対話知能システム学」A04班 人機械社会規範研究グループ代表。専門は、憲法、情報法、ロボット法。

槇原 靖 の写真

槇原 靖

大阪大学 高等共創研究院 教授

博士(工学)。文部科学省新学術領域研究「人間機械共生社会を目指した対話知能システム学」A02班 対話理解生成研究グループ研究分担者。専門は、コンピュータビジョンとパターン認識。

畠山 記美江 の写真

畠山 記美江

慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特任助教

文部科学省新学術領域研究「人機械共生社会を目指した対話知能システム学」A04班 専門はAIの倫理原則。

ファシリテーション

佐久間 紘樹 の写真

佐久間 紘樹

日本科学未来館 科学コミュニケーター

イベントアーカイブ

開催概要

開催日時
2023年1月29日(日)13:00~14:30
※5分前までに会場にお越しください。
開催場所
日本科学未来館 研究エリア3階 ハブスペース
※13:20からの研究者トークセッションの部分のみ、YouTube Live(Miraikan Channel)にてインターネット放送します。視聴URLは後日、このページでお知らせいたします。
対象
会場でのご参加は小学校5年生以上の方を推奨しております。
※お子様連れのご参加も可能です。
YouTube Liveの配信はどなたでもご覧いただけます。
※YouTube Liveからコメントする場合はYoutubeアカウントが必要です。
※お席によっては、YouTube Liveの配信に映り込む可能性があります。
※イベントの様子を撮影した写真を広報などの目的で使用する場合があります。あらかじめ、ご了承ください。
参加費
入館料のみ
参加方法
・会場での観覧をご希望の方
【事前申し込み制】(抽選, 定員20名)
事前申し込みを受付いたします。注意事項をご了解いただいた上でMiraikan IDマイページよりお申し込みください。
申し込み期間は2023年1月22日(日)23:59まで。
※会場での観覧をご希望の方は、入館料が必要です。
※会場でのご参加の場合、トークセッションのみのご参加はできません
※本イベントのお申し込みには、Miraikan IDへのご登録が必要です。(登録無料)

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※Miraikan IDにご登録後、「Miraikan IDマイページ」→「限定イベント」より、ご希望のイベントにお申し込みください。
※保護者がお子様のイベント参加申し込みを行う場合は、保護者の方のお名前でMiraikan IDに登録いただいたうえで、お子様の名前を家族設定で追加してくだい。

【当日参加枠】(先着順)
事前申し込みの状況により、当日受け付けを行う場合がございます。
詳しくは、研究エリア3階 ハブスペース前にてご案内いたします。
主催
日本科学未来館、対話知能学プロジェクト
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
お問い合わせフォーム

研究エリアについて

未来館に併設されている「研究エリア」には、最先端の研究を進めるプロジェクトが常駐しています。一般の人々が研究に参画する場として今後さらなる展開を考えています。一緒に未来の研究をつくっていきましょう!
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