
研究とは、どんなものでしょう?
研究室では、だれがどんなことをしているんでしょう?
未来館には、個性豊かな研究者たちが研究をおこなう「研究エリア」があり、11の研究プロジェクトがあつまっています。このうち「医学」の研究室が「ヒューマン・オルガノイド」プロジェクトです。今回は、この研究プロジェクトのみなさんと一緒に研究室をめぐります。
この研究室では、病気になっても症状が現れにくいことから「沈黙の臓器」とよばれる肝臓の病気の治療法や予防法を発見するために、2つのアプローチで研究を行っています。
一つは、「オルガノイド」とよばれる、直径0.1~0.2mm程度のミニ臓器を、試験管の中でつくり、肝臓のモデルとして使うアプローチです。肝臓が形作られるしくみや病気のなりたちを研究します。
もう一つはヒトを対象に、ひとりひとりのからだの違いを調べるアプローチです。このアプローチの実践として、肝臓の健康が遺伝や生活習慣などさまざまな要因とどのように結びついているのかの解明に挑戦する研究プロジェクト「#みんなの肝臓リサーチ」が現在進行しています。
今回は「なぜオルガノイドとヒューマンの両方の研究アプローチで研究をしているのか」という疑問を出発点に話してもらいます。2つのアプローチそれぞれの特色やつながりなど、これまでのイベントで伝えきれなかった部分に注目します。研究室の方と直接話しをしながら、ユニークな医学の研究室を見学してみませんか?
6月に実施したイベント「どうする? みんなの肝臓リサーチ」でご紹介した研究プロジェクトが7月よりスタートしました。このイベントでは、研究室の紹介だけでなく、iPS細胞、オルガノイドのより詳しい紹介や、実際に #みんなの肝臓リサーチがどのように進んでいるのかについてお伝えします。初めての方も、これまでにイベントや研究に参加された方もお楽しみいただけるイベントです。
アクティビティ
研究者トーク

#みんなの肝臓リサーチとオルガノイドで進める肝臓の研究について、研究者がお話します。
実施回
11:00~ / 13:30~ / 15:00~
※各回で内容は同じです。
所要時間:20分
研究室を見てみよう

「ヒューマン・オルガノイド」プロジェクトの研究室にご案内します。#みんなの肝臓リサーチで使っている肝臓の脂肪化度を測るための超音波測定装置や、オルガノイドの研究に使う基本的な研究設備をご覧いただけます。
参加方法
会場のスタッフに直接お声がけください。
※混雑状況によって、お待ちいただくことがございます。
所要時間:10分程度
研究者に質問してみよう

なんで肝臓の研究をしているの? 研究の難しいところは? オルガノイドについて教えてほしい! みなさんの「気になる」を研究者に聞いてみましょう。
肝炎すごろく

「肝炎すごろく」は肝臓の守り方を遊んで学べるボードゲームです。すごろくを進むなかで次々と起こる生活習慣の問題や、肝炎ウイルス感染のリスクから肝臓を守りながらゴールを目指しましょう!
参加方法
会場にてどなたでも体験いただけます。
所要時間:20分程度
「ヒューマン・オルガノイド」プロジェクト

大内 梨江
東京医科歯科大学 研究員

木島 優美
東京医科歯科大学 学生

福永 一朗
東京医科歯科大学 研究員

中村 智哉
東京医科歯科大学 学生

小池 博之
日本医科大学 講師
企画・ファシリテーション

三澤 和樹
科学コミュニケーター

竹腰 麻由
科学コミュニケーター
開催概要
- 開催日時
-
2022年9月10日(土) 10:30-17:00
新型コロナウイルス感染症の状況によって本イベントは中止や延期となる可能性があります。
- 開催場所
- 日本科学未来館 研究エリア 3階 ハブスペース
- 対象
- どなたでも
- 参加費
- 入館料のみ
- 字幕の視聴について
- 研究者トークでは、字幕表示用の端末の貸し出しを行います。必要な方は、会場にてお知らせください。
- 主催
- 「ヒューマン・オルガノイド」プロジェクト
- お問い合わせ先
-
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
お問い合わせフォーム
#みんなの肝臓リサーチ とは

「ヒューマン・オルガノイド」プロジェクトでは、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)という、アルコール以外の原因により肝臓に脂肪がたまってしまう病気の解明のための研究を実施しています。実際に研究に参加し、研究者と直接お話して、未来の健康をみんなでつくるプロジェクトにあなたも協力してみませんか?
市民参加型研究 #みんなの肝臓リサーチ について詳しくみる
研究エリアについて

未来館に併設されている「研究エリア」には、最先端の研究を進める11のプロジェクトが常駐しています。一般の人々が研究に参画する場として今後さらなる展開を考えています。一緒に未来の研究をつくっていきましょう!
研究エリアについて詳しくみる