
「Mirai can FES(ミライキャンフェス)」の開催にあわせて、謎だらけのブラックホールの魅力にせまるトークセッションです。私たちの太陽系を含め、太陽のように自分で光る星が約2000億個集まってできている天の川銀河の中心には、太陽の約400万倍の重さのブラックホールがあると考えられています。光を出さないため、観測することが困難なそのブラックホールの画像が、今年5月12日にイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)国際研究チームによって発表され、私たちははじめて天の川銀河の中心にあるブラックホールを「見る」ことができました。

イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)は、世界各地にある電波望遠鏡を連携させて、地球サイズの望遠鏡の性能を実現させた仮想的な望遠鏡です。EHTには、日本も開発・運用しているアルマ望遠鏡も参画しています。2019年に、おとめ座の方向にある銀河M87の中心にあるブラックホールの画像を、世界ではじめて公開するなど、5年間でいくつもの大きな成果をあげています。本イベントではEHT日本チームの代表を務めた本間希樹先生をお招きし、「見えない」ブラックホールをどうやって「見る」のかなど、じっくりとお話を伺います。

はるか遠い宇宙のブラックホールを探ることは、私たちにどのような世界をみせてくれるのでしょうか。世界中の多くの研究者が観測・解析に関わるブラックホール研究の魅力はなんでしょう。皆さんが気になることを、イベントの質問コーナーのなかで、直接本間先生に聞いてみましょう。
本間先生に聞いてみよう!
本間先生に聞きたいことを、アンケートフォームでも募集します。下のリンクから記入フォームにアクセスしてください。いただいた質問の中から科学コミュニケーターが選んで、イベント当日に本間先生にお答えいただきます。
https://forms.office.com/r/6bCJ3nYimZ
ゲストスピーカー

本間 希樹
国立天文台教授、水沢VLBI観測所所長
東京大学大学院理学部天文学科博士課程修了。2015年より現在まで、国立天文台教授、水沢VLBI観測所所長を兼務。また現在,総合研究大学院大学および東京大学大学院の併任教授。
専門は電波天文学で、超長基線電波干渉計(VLBI)を用いて銀河系構造やブラックホールの研究を行っている。著書に『巨大ブラックホールの謎』(講談社ブルーバックス)、『国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ』『宇宙の奇跡を科学する』(扶桑社)など。2017年よりNHKラジオ『子ども科学電話相談』の回答者も務める。
企画・ファシリテーション

本間 英智
日本科学未来館 科学コミュニケーター
子どもの頃に宇宙図鑑の銀河や星のイラストを見て感動し、国立天文台で宇宙の研究をしていました。専門は銀河考古学ですが、宇宙全般が好きです。最近は未来館の屋上で、望遠鏡を使って天体写真を撮っています。
開催概要
- 開催日時
- 2022年7月10日(日) 13:00~14:00
- 開催場所
- 日本科学未来館 3階 常設展内特設「Mirai can ステージ」
- 対象
- どなたでも
- 参加人数
- 30人(立ち見も可)
- 参加費
- 無料
- 字幕の視聴について
- 本イベントでは、音声認識字幕アプリを使用し、イベント会場に字幕を表示いたします。
- 参加方法
- 当日先着順です。詳しくは、会場にてご案内いたします。
- 主催
- 日本科学未来館
- お問い合わせ先
-
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(開館日の10:00~17:00)
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