私たちにある“ちがい”や“障害”、そしてそれらを解決するテクノロジーに触れ、楽しみ、一緒に考えましょう

「障害者週間」に合わせて、最先端のテクノロジーを体験し、私たちが共にあるための科学技術の可能性を考えるイベント「みんなで考える、“ちがい”に寄り添うテクノロジー~未来館の障害者週間2021」を開催します!
私たち一人ひとりには、さまざまなちがいがあります。年齢や性別はもちろん、得意なこと、苦手なこと、人それぞれです。そんな私たちのちがいに寄り添うテクノロジーに注目します。例えば、目の見えない人や、耳の聞こえない人にとって、コミュニケーションや情報アクセス、移動などで、どんな課題があるでしょうか? それらをどんなテクノロジーで解決できるでしょうか? そして、それらのテクノロジーによってどんな可能性が生まれるでしょうか? そこにはこれまで気づかなかったおもしろさや発見があるかもしれません。
本イベントで注目するのは、全盲・弱視者の自律的な歩行を支援するロボットと、ろう・難聴者とのコミュニケーションのためのリアルタイム字幕を表示する透明字幕パネル。いずれも2021年から未来館で当事者を巻き込みながら実証実験を続けている研究です。これらの体験会とトークイベントを通して、テクノロジーで課題を解決しようとしている研究者とともに、私たちにある“ちがい”や障害について、一緒に考えましょう!

イベント詳細

イベント①:体験会

今回の体験会では、未来館館長浅川智恵子らが開発を進める全盲・弱視者の自律的な歩行を支援するシステム「AIスーツケース」を使った体験会を、未来館の研究エリアに入居するxDiversity(クロス・ダイバーシティ)プロジェクトからは、ろう・難聴者とのコミュニケーションのためのリアルタイム字幕を表示する透明字幕パネル「See-Through Captions(シースルーキャプションズ)」を使った、科学コミュニケーターによる展示ツアーを開催します。当日の流れなどについてご質問がある場合は、下記の問い合わせ先にご連絡ください。

AIスーツケース体験(身長140㎝以上、補助なく階段を昇り降りできる方)

常設展示エリア5階フロアにある展示の中からお好きな展示をお一つ選んでいただき,AIスーツケースの案内に従って展示の入り口まで歩いていただく体験です。各回の体験時間は5分程です。

開催日時:12月4日、5日 12:15 / 12:30(各回3名)
参加対象:身長140㎝以上、補助なく階段を昇り降りできる方
受付場所:常設展示エリア5階 コ・スタジオ

AIスーツケース体験(全盲・弱視者とお連れ様のみ)

常設展示エリア5階フロアにある展示の中からお好きな展示をお一つ選んでいただき,AIスーツケースの案内に従って展示の入り口まで歩いていただく体験です。各回の体験時間は5分程です。

開催日時:12月4日、5日 12:45 / 13:00(各回3名)
参加対象:全盲・弱視者とお連れ様、身長140㎝以上、補助なく階段を昇り降りできる、AIスーツケース未体験
受付場所:常設展示エリア5階 コ・スタジオ

透明字幕パネルを使った展示ツアー(ろう・難聴者とお連れ様のみ)

科学コミュニケーターによる15分間の常設展示ツアーです。5階の常設展示を一緒にまわります。

開催日時:12月4日、5日 15:00 / 15:20 / 15:40(各回1組)
参加対象:ろう・難聴者とお連れ様のみ
受付場所:5階 カフェ 「Miraikan Cafe」前(カフェは現在休業中です)
※透明字幕パネルを使用している様子をご覧になりたい方は、上記のろう・難聴者向け展示ツアーを自由にご見学ください。

イベント②:研究者と一緒に考えるトーク

本トークイベントでは、私たちのちがいから生まれる課題にテクノロジーで解決することに挑む若手の研究者をお招きし、視覚や聴覚に障害のある方とも意見を交わしながら、社会の中の障害を解決するためのテクノロジーの可能性を探っていきます。

開催場所:常設展示エリア 5階 コ・スタジオ
参加方法:事前予約不要、直接会場までお越しください(先着順)

トーク①:見えない人に寄り添うテクノロジー ~AIスーツケース

12月4日、5日 13:30 ~ 14:10

ゲストスピーカー

粥川 青汰 の写真

粥川 青汰

早稲田大学 先進理工学研究科 博士課程/日本科学未来館 研究員/日本学術振興会 特別研究員

目の不自由な人の生活をコンピュータの力を使って支援する研究をしています。

トーク②:聞こえない人に寄り添うテクノロジー ~See-Through Captions

12月4日16:00 ~ 16:40

ゲストスピーカー

鈴木 一平 の写真

鈴木 一平

筑波大学大学院 人間総合科学学術院 情報学学位プログラム 博士後期課程/日本学術振興会 特別研究員

映像撮影のサポートシステムとインターフェイスの研究をしています。

12月5日16:00 ~ 16:40

ゲストスピーカー

設楽 明寿 の写真

設楽 明寿

筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科 博士後期課程

ヒューマンコンピュータインタラクション分野の聴覚障害当事者研究をしています。

イベント設計・科学コミュニケーションデザイン

川﨑 文資 の写真

川﨑 文資

日本科学未来館 科学コミュニケーター

田中 沙紀子 の写真

田中 沙紀子

日本科学未来館 科学コミュニケーター

開催概要

開催日時
2021年12月4日 (土)、 12月5日(日)
AIスーツケースの体験会:12:15 / 12:30 / 12:45 / 13:00
透明字幕パネルの体験会:15:00 / 15:20 / 15:40
研究者と一緒に考えるトーク:13:30 ~ 14:10 / 16:00 ~ 16:40
開催場所
AIスーツケースの体験会:5階 常設展示エリア
透明字幕パネルの体験会:5階 常設展示エリア
研究者と一緒に考えるトーク:5階 常設展示エリア コ・スタジオ
参加費
入館料のみ
情報保障について
トークイベントでは、UDトークによる音声字幕の表示と手話通訳者による同時通訳を行います。
参加方法
体験イベント
各日とも、下記に表示される「お申し込みフォーム」より事前申し込みを受け付けいたします。
※12月1日(水)17:00で一旦お申し込みを締め切りましたが、一部の参加時間についてお申し込み期間を延長いたしました。イベント当日の12時までにお申し込みください。ただし、先着順で参加枠が埋まり次第、受付を終了いたします。

【AIスーツケース体験】(先着順)
■全盲・弱視者のお申し込み
12月4日 (土) 12:45
12月4日 (土) 13:00
12月5日 (日) 12:45
12月5日 (日) 13:00
■全盲・弱視者の方以外のお申し込み
12月5日 (日) 12:15
12月5日 (日) 12:30

【透明字幕パネルを使った展示ツアー】(先着順)
■ろう・難聴者のお申し込み
12月4日 (土) 15:00
12月4日 (土) 15:20
12月5日 (日) 15:00
12月5日 (日) 15:20
12月5日 (日) 15:40
※透明字幕パネルを使用している様子をご覧になりたい方は、上記のろう・難聴者向け展示ツアーを自由にご見学ください。


トークイベント
事前予約不要、直接会場までお越しください(先着順)
※会場のイスには限りがあります。
立ち見もできますが、周囲の方と間隔をとってご覧いただきますようお願いします。
混雑時は立ち見での観覧をお断りする場合がございます。
主催
日本科学未来館
協力
次世代移動支援技術開発コンソーシアム
お問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)
お問い合わせフォーム

「障害者週間*」について
1982年12月3日に、国際連合総会において「障害者に関する世界行動計画」が採択されたことを記念して、12月3日を「国際障害者デー」と定めています。日本では、12月3日から12月9日までの1週間を「障害者週間」としています。

未来館の研究エリアについて
展示エリアの隣にある「研究エリア」には最先端の科学技術研究を進める多様な外部プロジェクトチームが常駐しています。ここは研究者が実験や研究を行うだけでなく、来館者が最先端の研究に参加する場所でもあります。ともに研究を進め、未来をつくっていくために、みなさんをお待ちしています。
日本科未来館 研究エリアについて

JST CREST xDiversity について
"できないこと"の壁を取り払い、"できること"をより拡張できたら、本当に個性が活かせる社会になるのではないか。人や環境の「ちがい」をAIとクロスさせ、多くの人々によりそった問題解決の仕組み作りを目指すプロジェクトです。
別ウィンドウで開きますJST CREST xDiversityについて

感染症対策について

使用するデバイスなどは都度消毒を実施します。マスクを着用してご参加ください。