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トークセッション「ヒト受精卵での研究 どう考えますか? ――あなたの声が国に届きます」要申込

私たちの命は、たった一つの細胞受精卵から始まった (c)ミオ・ファティリティ・クリニック
加藤和人氏
石原理氏

「ヒトの受精卵の遺伝情報(ゲノム)を改変する研究」と聞いてみなさんはどう思いますか? こうした研究によって、赤ちゃんの身体ができてくる仕組みが分かるだけでなく、病気の治療につながるとも期待されています。一方で、命の始まりであるヒトの受精卵を道具のように使うことにつながるのではないかと心配する人たちもいます。

日本では、ヒト受精卵を「生命の萌芽」ととらえ、限られた条件の下にルール整備をして研究に使ってきましたが、海外では、ヒトの受精卵に対して、遺伝情報を自在に書き換えるゲノム編集という技術を使った研究が中国やアメリカ、イギリスで実際に行われています。日本でも現在、政府の有識者会議が、「母体には戻さないこと」を前提にこうした研究をどこまで認めていいのか、そのルールを議論しています。
この4月には、この有識者会議の第一次報告書に基づき、不妊の原因を探るなど生殖補助医療研究目的の基礎的研究に限定する形で、日本で初めての研究倫理指針が制定されました。

改変した受精卵を母体に戻す、つまり赤ちゃんを得ることを日本では禁止しますが、昨年末衝撃的なニュースが流れました。中国の研究者が遺伝子を改変した双子を誕生させたのです。実際、命にかかわるような遺伝性の病気があるならば、ゲノム編集によって"治療"することを認めてもいいという声がありますが、差別や格差を助長したり、人類そのものの改変につながったりすると反対する人も多い問題です。いずれにせよ、ルールづくりは世界的にも急務になっています。

そう遠くない未来に、ヒト受精卵を使った研究がもっと身近になる可能性があります。未来館では継続的にこの問題を取り上げていますが、今回のイベントでは、政府の有識者会議のメンバーが登壇します。

この機会に、ヒト受精卵を使用した研究を進めることへの疑問点や不安、期待や要望をぶつけてみませんか? イベントに先立って、みなさんからの質問を受け付けます。当日参加できない方からの質問もお待ちしています。あなたの声が未来社会を変えるかもしれません。

講師紹介

加藤 和人 氏
(内閣府 総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)生命倫理専門調査会 専門委員/大阪大学大学院医学系研究科社会医学講座 医の倫理と公共政策学分野 教授)
英国ケンブリッジ大学研究員、JT生命誌研究館研究員、京都大学人文科学研究所准教授などを経て、2012 年より大阪大学教授。CSTI生命倫理専門調査会の専門委員は2010年から。先端医療の歩みと営みを調べ、その情報を様々な人々と共有し、科学研究と先端医療の意味や問題点についてともに考えていくことを目指している。世界保健機関(WHO)のヒトへのゲノム編集に関する専門委員会のメンバーでもある。

石原 理 氏
(埼玉医科大学 医学部産科・婦人科 教授)
東京大学医学部産婦人科、英国ロンドン大学ハマースミス病院などを経て、埼玉医科大学医学部産科・婦人科教授。生殖医療の専門医であると同時に、着床や排卵といった生殖に関するさまざまな研究を行っている。また、不妊症をめぐる社会的・文化的な問題についても研究をしている。国際生殖補助医療監視委員会(ICMART)のボードメンバーとして、生殖医療に関連する国際的な統計データの収集や分析にも従事している。

ファシリテーション

毛利 亮子(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

開催日時
2019年5月11日(土) 14:30~16:00
開催場所
日本科学未来館 5階 コ・スタジオ
対象
どなたでもご参加いただけますが、高校生以上を想定したイベント内容です。
定員
40名
参加費
入館料のみ
申込方法
事前の参加申し込みは終了しましたが、当日、立ち見でのご見学は可能です。なお、トークセッションの様子は、後日映像やブログ記事で紹介する予定です。
申込期間
2019年4月18日(木) 14:00 ~ 5月10日(金) 12:00
主催
日本科学未来館
共催
内閣府
問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)
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