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本展示は、海洋研究で世界をリードする国立研究開発法人海洋研究開発機構(通称:JAMSTEC)の海洋探査の最前線を伝えます。 JAMSTECは、海洋を主なフィールドとして、地球環境変動を捉えたり、巨大地震や津波の発生のメカニズムを解明したり、海底に眠る豊富な資源を探査したりと、さまざまな研究を行っています。地球表面の約7割を占める海洋の調査には、最新鋭の技術を搭載したロボットや船舶などが欠かせません。 本展示では、海洋探査を「深海」「北極域」「地球深部」の3つの領域に分けて、調査に用いられる最新技術やそれを用いて明らかになってきた研究成果を実機やパネルを通して紹介します。海洋研究におけるテクノロジーの最前線と、それらを用いて地球の謎に挑む研究者の熱い想いが感じられる展示です。
強大な水圧がかかり、暗闇が広がる深海。ここでは、過酷な海洋環境に挑み、地球環境変動の解明をする海洋ロボティクスを紹介します。会場には、海中を自律的に浮遊して温暖化の観測を行うロボット「アルゴフロート」の実機が登場。無人探査ロボットを使って海底探査を行う国際コンペティションに挑んだ、全長5.6mの海中ロボット「AUV-NEXT」の実物大模型も展示します。
北極域は、地球温暖化の影響が顕著に現れる地域のひとつ。減少し続ける北極海の海氷は、地球環境に大きな影響を与えると考えられています。ここでは、北極域の環境変動を理解するために調査を行う海洋地球研究船「みらい」や海氷の下を自律航走するロボット「RAIV(ライブ)」を模型と実機を用いて紹介します。
地球の内部は人類が到達したことのない未踏の世界。それを明らかにしようとしているのが、地球深部探査船「ちきゅう」です。「ちきゅう」は、海底下の掘削を行い、地質の調査を行うことで、地球の歴史や巨大地震の謎、生命誕生の謎などに迫ろうとしています。ここでは、「ちきゅう」の取り組みと研究内容を模型とパネルで紹介します。
※本展示は、企画展「『工事中!』~立ち入り禁止!?重機の現場~」の関連展示として開催します! 2019年5月19日(日)まで開催中の企画展「工事中!」では、重機や工事現場にかくされた科学技術を通して、人類がより豊かに、そして幸せに過ごすための地球をどのようにつくりあげてきたか、そのいとなみを紹介しています。本展示では、最先端の海洋探査に挑む、巨大船舶や探査機、ロボットなど、街中でくり広げられている工事現場と同じように、科学技術を活用しながら、よりよい地球のあり方に貢献する人々の姿を紹介します。