日本科学未来館では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の取り組みについて、その考え方や具体的な方法をまとめたガイドラインやマニュアルを策定しています。「risk≠0(リスクはゼロではない、だから)」のスローガンのもと、ご来館いただくみなさまにもご協力いただきながら、安全に楽しめる展示空間の実現に努めています。


ご来館にあたってのお願い

スローガン「risk≠0(リスクはゼロではない、だから)」

 新型コロナウイルスによるリスクは、しばらくの間、確実に私たちの身の回りに存在し続けます。リスクをできるだけ下げて未来館でお過ごしいただくためには、私たちが行える対策を十分工夫するのはもちろんのこと、来館者の皆さまにも、感染しない・させないためにどうするべきかを考え、ご協力いただき、双方でより良い環境をつくりあげていくことが不可欠です。

 未来館では、科学技術と社会の関係を考え、未来を語り合うための展示やアクティビティがあり、科学コミュニケーターがいます。加えて、入館時やお手洗いに行く時など、展示体験以外の時間をお過ごしいただく時にも、物事を科学的にとらえ、自らの生活や社会においてどのようにふるまうかを考える、科学コミュニケーションそのものを体験いただければという思いを込めて、「risk≠0(リスクはゼロではない、だから)」というスローガンを掲げ、館内各所で情報発信しています。

ガイドラインについて

 科学的な知見や考え方に基づいて自らが思考し、感染予防策や運営方法を創意工夫して立案・実施するためのガイドラインを作りました。政府や東京都等から公表された感染拡大対策に関するガイドライン等をふまえるとともに、専門家の方にご協力をあおぎ、監修・助言いただいて作成したものです。
 社会で行われている様々な予防策の背景や仕組みを知ることで、創造的な対策や継続しやすい生活様式を生み出す一助になることを願い、このガイドラインを公開いたします。

PDFを開きます「自らが思考し立案・実施するための 再開館に向けたCOVID-19対策ガイドライン」[PDF 1.83MB]

(2020年5月26日公開、2020年9月8日更新)

マニュアルについて

 上記のガイドラインに基づき、未来館で実際にお客さまをお迎えするにあたっての具体的なマニュアルを作りました。他の類似施設の皆さまのお役に立てばと思い、公開いたします。なお、新型コロナウィルス感染の状況をふまえて、マニュアルも随時見直しをしながら未来館の運営にあたっています。

PDFを開きます「日本科学未来館 COVID-19 対策マニュアル」[PDF 2.26MB]

(2020年7月22日公開)

館長毛利衛からのメッセージ(2020年5月29日)

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界中が未曾有の危機にさらされ、たくさんの犠牲者が発生しています。被害を受けている全ての方々にお悔やみ・お見舞いを申し上げます。
 この問題の解決を目指すためには、物事を科学的にとらえ、自らの生活や社会においてどのようにふるまうかを伝える科学コミュニケーションが欠かせないことが明らかになりました。私たち日本科学未来館も長期休館になりご不便をおかけしましたが、できるだけ多くの方々にこのウイルスへの科学的な理解を深めていただくために、休館中もオンラインでの情報発信に努めてきたところです。

 今後も感染の再拡大など予断を許さない状況が続きますが、再開館の日程をお知らせできることをうれしく思います。来館者同士がお互い安心安全に未来館を楽しんでいただくために、私たちに何ができるのか検討を重ねました。リスクをゼロにすることはできませんが、ゼロに近づけることはできます。現時点での最善策は来館希望者の事前予約制による入館と展示方法の一部見直しです。みなさんにはご不便をおかけすることになりますが、感染防止対策を優先させていただきました。ウェブサイトを通じて予約し、来館される前に常に最新情報をご確認いただくようにお願い申し上げます。

 今回のパンデミックを受けて、社会全体で「新しい生活様式」への転換が求められています。未来館は社会に役立つ科学コミュニケーションの「実験場」であるという原点に立ち戻って、この未知の挑戦にも真摯に取り組みます。
 地球上には数千万種ともいわれる生命が住んでいます。昼間宇宙船から見える地球の生き物は植物だけです。一方、夜には77億の人々が発する人工の光で陸地はいっぱいです。しかし、最も繁栄しているはずの人間の存在も、人が現れるはるか以前から存在してきた、小さくて目には見えないウイルスによって揺るがされる事実を世界中の人が今回、目の当たりにしました。
 これから人類が持続的に生き延びてゆくためには、この見えないウイルスについてより詳しく知り、共生してゆくこと。そして同時に単に人間が生物として生きるばかりではなく、自然環境を保護し、生活を豊かにする。文化としての科学技術や芸術、経済活動も含めて、人らしい生き方を目指す「新しい生活様式」に向けてみなさんのお手伝いをしていきたいと考えています。