プロジェクト一覧

「光電変換」プロジェクト


有機薄膜太陽電池(OPV)は軽量かつデザイン性の高い次世代の再生可能エネルギー源として期待されています。特に溶液塗布法を用いたOPVは製造コストが低く、早期の実用化が望まれております。塗布型OPVに用いる有機半導体には、1)強い光吸収、2)高い安定性、3)十分な溶解性、4)強い分子間相互作用(高い電荷輸送能)といった特性が要求されます.このような高効率のOPVデバイスを開発するために、綿密な分子設計を行い、合成をし、デバイスを作製しております。また、新しい機能性を持つ酸化物薄膜の探究や、有機半導体の基礎物性の研究などに取り組んでいます。

東京大学大学院 工学系研究科
松尾 豊
http://www.matsuo-lab.net

「自律移動ロボットの生活空間センシング」プロジェクト

人の多い環境で動くロボットの自律性を達成するために、認識・計画・制御の各機能を研究しています。特に、人と接する環境では、周囲にある様々な物やその動きを認識する、人の動きや意図を理解する、といった情景理解が重要です。ロボットに搭載したセンサから環境の3D地図を生成し、地図を利用した自己位置推定や経路計画、移動制御を行うとともに、ロボットの視覚・聴覚で観測した周囲の人・モノや聞こえる情報から状況変化や場の使われ方を自動学習する機能を研究しています。こうして学習した環境の知識を基に、状況に応じて自律的に動作生成可能なロボットの実現目指しています。

国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター
持丸 正明

「ヒューマノイド」プロジェクト

人型のロボットであるヒューマノイドには、人が入り込めない過酷な環境に長時間滞在することや、人に近い身体構造を活かして人の活動環境や道具を扱うことで人にしかできなかったタスクを行えるなどの利点があります。しかし,ロボットが事前に想定できない環境では,利用する道具の選定や適用対象を人が指示したり、ロボットの行動途中に人が誘導して教示を行うことが必要となります。そのため、通常は想定された自律行動を行えるロボットに対して、人が必要に応じてロボットの注意を誘導し、目的を指示できる遠隔操縦ヒューマノイドシステムの研究開発を行っています。遠隔からの高齢者活動支援や緊急災害対応などを想定し、東京大学本郷キャンパスなどから通常のインターネット回線を介して利用可能なヒューマノイド行動実験を行っています。

東京大学情報理工学系研究科
稲葉 雅幸
http://www.jsk.t.u-tokyo.ac.jp/index-j.html

「Cyber Living Lab|身体性メディア」プロジェクト


ACCEL「身体性メディア」プロジェクトでは、CREST「さわれる情報環境」プロジェクトで培った、触原色原理に基づく触覚伝送手法・触覚と3D映像が融合した3次元視触覚情報提示装置・触感を伝えるテレイグジスタンスロボットなどの基盤技術を発展させ、触原色原理に基づき小型・一体型の触覚伝送モジュールを開発し産業界や一般のユーザーに広く提供することで、触覚を持つ身体的経験の記録、伝送、再生に基づく製品やサービスの早期創出を推進します。実証システムとして放送分野やエンターテインメント分野での実用化を志向した「身体性コンテンツプラットフォーム」、およびロボットを用いた遠隔就労という新しい産業の可能性を示す「身体性テレイグジスタンスプラットフォーム」を構築し、社会的インパクトを与えるイノベーションの創出を目指します。

東京大学/高齢社会総合研究機構
舘 暲 (写真左)

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科
南澤 孝太 (写真右)

この研究プロジェクトの詳細
https://tachilab.org/

「多感覚コミュニケーション」プロジェクト


他者と円滑にコミュニケーションを進めるためには、相手の顔や声から適切に感情を読み取ることが不可欠です。私たちはこうした人間の感情認知が文化や経験によってどのように形成されていくのかというテーマについて研究しています。これまでの私たちの研究では、日本人は欧米人と比べて声を重視して他者の感情を認知することを発見しました。しかし、どのようにして感情認知の文化差が形成されていくのか、そしてそれがどのような脳の働きに支えられているのかといった問題は解明されていません。そこで現在、感情認知の文化差が発達過程の中でどのように生起しているのかを研究しています。こうした研究成果は、コミュニケーションにおける文化の壁を乗り越えるための方策の提案や、コンピュータを利用して異文化間での感情コミュニケーションを支援する技術などに応用することが可能だと考えています。

東京女子大学 現代教養学部 心理学専攻
田中 章浩
http://tanaka-psylab.com

「ミトコンドリア生合成」プロジェクト


生物の最小単位は細胞です。細胞の中には、膜で囲まれた区画(細胞内小器官)がつくられており,エネルギーを生み出したり,DNAを貯蔵したり,と区画毎に役割が決まっています。しかし、こうした小器官を構成する成分を探ってゆくと、タンパク質や脂質など" 生きていない分子"からつくられていることがわかります。生きていない分子が集合してシステムをつくると,あたかも生きている細胞のようにふるまう細胞小器官。細胞小器官を生命の最小単位である細胞のモデルと捉え、細胞小器官の研究から「生きていることの本質は何か」を明らかにすることを目指しています。 本研究では、生物が生きていくためのエネルギー産生に欠かせない細胞小器官,ミトコンドリアを題材に研究を進めています。近年,ミトコンドリアのかたちや内部構造が従来考えられていた以上に複雑に制御されていること,他の細胞内小器官とも物理的に結合して物質を交換しているらしいなど,新しい発見が相次いでいます。私たちは「構造生物学」と呼ばれる様々な手法を用いて,ダイナミックに働くミトコンドリアの構造と機能ネットワークの全貌とそれを制御する仕組みの解明をめざします。

京都産業大学生命科学部
遠藤 斗志也
http://www.endolab.jp/wp/theme/research.html

「SFC Lab|サイエンスコミュニケーター」プロジェクト

本プロジェクトの目的は、科学コミュニケーションのあり方と、その中心となる科学コミュニケーターの役割を根本的に問い直し、未来に向けて再設計することです。
日本科学未来館のオピニオンバンクを活用し、生活者の理解に沿った効果的な科学コミュニケーション方法と合意形成メカニズムの構築を行うとともに、未来社会における科学と社会の橋渡しとなるコミュニケーターの定義と育成を行います。例えば、ドローンやソーシャルロボットの活用範囲や規制のあり方、人間の活動や移動の認知と可視化による、より良い交通や社会生活のあり方などについて、主要な論点をオピニオンバンクで積み上げながら、生活者の譲れない一線・不安等を明らかにしつつ、態度形成の要因等を解析していきます。

慶應義塾大学環境情報学部
村井 純

「二次元物質」プロジェクト


配位ナノシート (CONASH)とは、遷移金属イオンと平面形配位子からなる二次元金属錯体高分子です。CONASHは二相界面を利用した温和な条件下での簡単なボトムアップ法で合成することができます。また、様々な金属イオンと配位子の組み合わせを用いて、多彩な化学構造や幾何構造を持つCONASHを作り出すことが可能です。この特徴を生かしCONASHの物性や化学的特性を自在にチューニングすることができます。本研究では、様々な新しい化学構造の単層シート、多層シート、複数種類のCONASHを組み合わせたヘテロ積層体などを作製しています。また、それらの精密構造解析と電子、磁気、光物性や化学的性質、メカニカルな特性の探求を行っています。さらに、それらの魅力的な構造や性質を活用して、優れた電子デバイス、電気化学デバイス、化学反応システムを創出する研究を行っています。

東京大学大学院理学系研究科化学専攻
西原 寛
https://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/~inorg/

「潜在情報」プロジェクト


ヒトの認知行動の多くの部分は潜在的(無意識的)過程によるところが大きく、知性や創造性の基礎になっていると想定され、AIやロボットへの応用も期待されながらも、その科学的解明はまだ進んでいません。本プロジェクトでは、無自覚的な身体動作や神経応答、あるいは認知的過程などを計測する技術や方法を活用しながら、様々な場面におけるヒトと機械(あるいはヒトとヒト)の協働に向けた研究を行います。特に「情報システムの受容に関わる認知行動」「自己認識・自己身体の変容」「協調・共感」などを主なテーマとして研究を行っています。実験心理学、認知科学、脳科学などの手法を用いた実験研究を中心としていますが、他の方法論も積極的に取り入れて、人間の認知・行動を可能にする顕在的・潜在的過程の科学的解明、認知科学の境界領域への拡張、実社会への還元を視野に入れた応用研究に取り組んでいます。

早稲田大学 理工学術院基幹理工学部
渡邊 克巳

「自在化身体」プロジェクト


本プロジェクトでは超スマート社会に適応可能な「自在化身体」を構築する技術基盤を確立することを目指します。「自在化」と位置づけられる技術開発は、人間がロボットやAIと「人機一体」となり、自己主体感を保持したまま行動することを支援し、人間の行動の可能性を大幅に広げると考えられます。
自在化身体を実現するために、身体・行動のシステム的な理解に基づき、VR・ヒューマンアシスティブロボット・ウェアラブルコンピューティング・脳情報デコーディング・機械学習などを用いて、人間と情報環境との関係性を柔軟に設計する「身体性編集」に関する基礎的知見の解明と設計指針を確立します。さらに、設計した自在化身体およびそれがもたらす心と社会の変容を、実社会やバーチャル社会、超人スポーツなどの活動を通じて検証します。

東京大学 先端科学技術研究センター /JST ERATO 稲見自在化身体プロジェクト
稲見 昌彦

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