Miraikanストーリー
ともにつくる挑戦
CO-CREATION STORY

タイトル「3 科学技術を伝える1 『かたちのないもの』を可視化する」

解説

≪BGMが流れる。沢山のパネルに映る地球の映像。目まぐるしく切り替わる。
ズームアウトし、吹き抜けに浮かぶ大きな地球型のディスプレイ「ジオ・コスモス」の姿を映す。
球体を覆う無数のパネルに映像が映し出されている。
ジオ・コスモスを背景に「Miraikan ストーリー ともにつくる挑戦 CO-CREATION STORY」のタイトルが表示される。
ディスプレイが、地球型のイラストに変わる。
地球が何分割かされ、それぞれの空間で人々が活動している。
展示物を見ている人たち、マンモスの展示や重機を操縦する人、議論をしている人たちなど。
イラストを背景に「Communicating about Science and Technology1 Making things without from visible」「3 科学技術を伝える1 『かたちのないもの』を可視化する」のテロップが表示される。≫

ナレーション

先端の科学技術を扱う、日本科学未来館の常設展。
この常設展は、「地球とつながる」「世界をさぐる」「未来をつくる」の3つのゾーンで構成されています。

解説

≪湾岸地域に建つ、日本科学未来館の外観。全面ガラス張りの大きな宇宙船のような形をしている。
「Miraikan」のロゴが入った階段を上る足元。
明るい外光が差し込む広いフロアで展示物を見る来館者。
「地球とつながる」「世界をさぐる」「未来をつくる」と書かれたパネル。
明るい吹き抜けの空間に釣り下がるように展示されたジオ・コスモス。
辺りには10数人の大人や子ども。≫

テロップ

宮原裕美
展示ディレクター

宮原のインタビュー

「『地球とつながる』はですね、ジオ・コスモスという未来館のシンボル展示になります。」

解説

≪白黒ボーダーのインナーに黒いシャツを着た女性、宮原が話している。
自転する地球の様子を映しだしたジオ・コスモス。白い雲が大陸や海の上を流れている。≫

宮原のインタビュー

「2つ目の『世界をさぐる』は、今の人間の立ち位置を広く宇宙の中から地球、そして世界、人間というようなかたちでご紹介している展示。」

解説

≪「世界をさぐる」ゾーンの展示のイメージカットが映し出される。≫

宮原のインタビュー

「最後の『未来をつくる』なんですけれども、人間の立ち位置が分かった私たちが、一体これからどういう未来をつくっていったらいいのだろうか、ということをご紹介しているフロアになります。」

解説

≪「未来をつくる」ゾーンの展示のイメージカットが映し出される。≫

解説

≪BGMが変わる。≫

ナレーション

常設展では、特殊な素粒子を観測する巨大な施設の模型や、迫力のあるドームシアターなど、かつてないスケールで科学技術を体感できる展示を研究者・技術者やクリエイターと共に作り上げてきました。

解説

≪「日本科学未来館」と書かれたベルトパーテーションが取り付けられる。
スーパーカミオカンデの模型やドームシアターの映像のイメージカットが映し出される。
未来館の外観。建物の外壁からドームシアターの半球が飛び出た様子。
2足歩行をする宇宙飛行士のような格好のヒューマノイドロボット「ASIMO」。
青空の下、風にはためく未来館のシンボルマークが入った白い旗。≫

テロップ

梶田隆章
「ニュートリノで探る宇宙」
総合監修 

梶田のインタビュー

「スーパーカミオカンデの本物は直径40メートル、高さ40メートルの巨大なものです。
そういうものを模型をつくるとなると、普通我々が持つイメージというのは、それを外から眺めるそういうイメージですけど、出していただいた企画は、
人が中に入って光の様子を再現しながら体感できるという、その発想に驚きました。」

解説

≪デスクトップパソコンのモニターにスーツ姿の男性、梶田。画面越しに話している。
スーパーカミオカンデの模型を展示した様子。
「スーパーカミオカンデ10分の1模型」と書かれた説明パネル。
模型のアップ。ゆるやかな曲面の壁に丸い大きな電球のようなものがいくつも埋め込まれている。
一角が壁で区切られ、部屋になっている。中に入ると、無数のドット状の青い光が暗闇にあらわれたり、消えたりしている。≫

テロップ

森田菜絵
ドームシアター映像プロデューサー

森田のインタビュー

「人間の肉眼では見えないような数の星まで再現するという特別なプラネタリウムがありまして、宇宙の広大さだったりとか素粒子の世界だったりとか普段日常では感じられない世界に、たった一人で向き合うという没入感、そういうところだからこそ入ってくる科学のエッセンスだったり内省的な部分だったり、そういったことが表現できるのかなと思っています。」

解説

≪吹き抜けのエスカレーターの先に7階のドームシアターが見える。
ドームシアターの前でグレーのカーディガンを羽織った女性、森田が話している。
暗闇のなかで素粒子をビジュアル化したクラゲのようなものが無数に漂う映像。
回転しながら光を放射する球体のプラネタリウム投影機。
暗闇にひも状の青い線が漂う、超弦理論を可視化した映像。
星の動きをタイムラプスで撮影したような映像。
無数の光が植物の根のように伸びた映像。素粒子の衝突の様子を表している≫

解説

≪BGMが変わる。≫

ナレーション

日本科学未来館の展示の特徴、それは研究者や技術者の思考、
研究プロセスや未来の社会など、かたちのないものを扱う展示が多いこと。
この「かたちのないもの」を表現するために、試行錯誤を繰り返してきました。

解説

≪日本科学未来館の外観。外壁には「Miraikan」のロゴ。
たくさんのモニターがある展示を観覧する人々。
壁と床にプロジェクションマッピングされた展示の様子。
巨大な絵本のようなディスプレイに「ぼくとみんなとそしてきみ」と書かれ、さまざまな肌の色をした男の子や女の子のイラスト。
箱のような部屋がいくつか並んだ展示。パネルに「ここは、iPS細胞にまつわるストーリーをご覧いただけるシアターです。」と書かれている。
別の展示。インターネットのしくみを再現した装置が並んでいる。≫

テロップ

島田卓也
展示ディレクター 

島田のインタビュー

「インターネットを展示にするといったときに、インターネットの何を見せればいいのかが、重要なポイントとしてあるじゃないですか。
インターネットはこういうふうに使われていくとか、こういう世界を作りますよ、というのもひとつのインターネットの展示なんだけど、説明するのに文章で説明したり図解したりするのは伝わらないので。手で触って、みんなが動かせるようなものにしてあげられれば、その仕組みそのものを体験的に理解できるんじゃないか。」

解説

≪明るい光が差し込む大きな窓辺。黒のパーカーを着た男性、島田が話している。
展示の様子を描いたイラスト映像。レールの上を転がるたくさんの白と黒の玉。それを見つめる人、スイッチを押そうとする人。
実際の展示の映像。
レール上に4つに区切られた場所。白と黒の玉がそれぞれ納まる。
各場所に「T」「E」「R」「M」のアルファベット。その下に「左矢印と下矢印」「LAN」の表示。
たくさんの白と黒の玉がらせん状のレールを転がる映像。
白と黒の玉を交互に溝に並べる手元。溝の傍に「送信元(このターミナル)のアドレス」と書かれている。
玉がレールを転がり落ちる映像。
機械の小窓部分。白と黒の玉8個が横一列で一斉に落ちてくる。≫

宮原のインタビュー

「自分が未来を変えられるんだって自分事に思ってもらえるにはどうすればいいかということで、未来から現在を逆算していくような考え方を体験していただく展示を作っています。」

解説

≪身振りをまじえながら笑顔で話す宮原。
未来逆算思考と書かれたパネル。
のぼりとくだりのスロープを組み合わせた台にゲームの映像が投影されている。台の末端に「GOAL」の文字。
モニターにゲームの結果が表示され、「たなかさんの地球は2052年までしか持続できませんでした」と書かれている。≫

テロップ

犬飼博士
「アナグラのうた」コンテンツディレクター

犬飼のインタビュー

「なんでテレビゲームを作ってるような僕らに相談してきているのか、と。
たぶん体験の話なのだろうなと。何かを分かるという行為って、何かと何かを比べる。これはAです、これはBですってことは、何かを比べないと分からない。だから、分かるということだと思うのですが。ゲームと同じなんですよね。
何かと何かを比べさせる行為をやらせたいんだなと思ったんですよね。そういう体験をさせたいのだなと。」

解説

≪キャップを被った男性、犬飼が椅子に座って話している。
「アナグラのうた 消えた博士と残された装置」と書かれた展示パネル。
展示物の中を歩く人の足元。床に映し出されたキャラクターが人の動きに合わせてピッタリついていく。
大きな壁に映し出された木のシルエットのような映像。
モニターの文字にタッチする人の手元。
「このサービスは、あなた自身にとって役に立つと思うか?」「A役に立つと思う」「B役に立つとは思わない」と表示されている。
親指で「A役に立つと思う」をタッチする。
これまでの評価を示した画面に切り替わる。
赤と青の評価ゲージがバーの中に示される。
赤色の方が4分の3ほどを占めている。
壁に映し出された映像展示。
軽快に踊る3人のシルエット。真ん中に「ワカラヌ」と表示されている。
映像が変わり、たくさんの葉を茂らせた大木のシルエットになる。
葉が散るように左右に飛んでいく。
モニターの文字にタッチする人の手元。
「このサービスのために、あなたの情報が利用されてもよい?」「A利用してよい」「Bだれの情報かバレないなら利用してよい」「C利用されたくない」と表示されている。
親指で「Bだれの情報かバレないなら利用してよい」をタッチする。
これまでの評価を示した画面に切り替わる。≫

解説

≪BGMが変わる。≫

ナレーション

開館から20年、科学技術を伝えることから始まった常設展は、来館者が体験する展示へと変わりました。そして今、未来について自ら考え、アクションを起こすきっかけとなる展示作りを目指しています。

解説

≪日本科学未来館の外観。「Miraikan」ののぼり旗。
入館する人々。
7階まで見上げられる広い吹き抜け。
ジオ・コスモスが見える常設展フロア。
展示物を観覧する十数人の来場者。≫

テロップ

工藤 岳
チームラボ 

工藤のインタビュー

「週末、よくうちの子を連れてここに来て。
単に展示物が置いてあって、それを見て、というのではなくて、
実際に体を動かして触ってみて、理解できるできない関係なく。
単純に一方通行ではなくて、何か思うところができる場所というのがここであったりとか。」

解説

≪ベージュのベストを着たメガネの男性、工藤がイスに座って話している。
「人間集団スロットマシン」と書かれた展示什器のレバーを下ろす人。
パネルに埋め込まれた光る半球に触れる手元。
数字を記憶して順に押していくゲームをする女性の手元。≫

島田のインタビュー

「生活そのものというか、生きてることそのものの一部にここに来たということも組み込まれてるみたいな。」

宮原のインタビュー

「答えを提示するというよりかは、考えてほしい問いを提示して、それぞれの皆さんの立ち位置だったりお考えで、展示を見たあともずっと日常生活に帰っても、答えをどんどん探っていくような。
そういう経験ができるようなかたちに変わってきているのではないかなと思っています。」

解説

≪赤いボールが立体模型の中のさまざまな仕掛けを通過し転がっていく展示。
転がる先には人のピクトグラムが描かれたたくさんのドミノが立ち並んでいる。「子孫からの手紙」などと書かれた展示パネル。
白と黒の玉が転がる展示の様子が描かれたイラスト映像。
広い吹き抜けに展示されたジオ・コスモス。≫

解説

≪Miraikanのロゴで映像が終了。≫