インタープリターの最先端研究施設訪問記
 

理化学研究所横浜研究所

理化学研究所(りかがくけんきゅうじょ 略称:理研)は、大正6年に創設、およそ80年以上の歴史を持ち、物理学、工学、化学、生物学、医科学などの分野を基礎から応用まで研究する、日本で唯一の自然科学の総合研究所です。理研は、日本各地7ヵ所に主な研究拠点を持っていますが、そのうちの一つ平成12年4月に完成した横浜市鶴見区の理化学研究所 横浜研究所をインタープリター(展示解説員)が紹介します。 この理化学研究所 横浜研究所は、6.1ヘクタール(日本科学未来館の敷地の3倍!)という敷地内に、所狭しとたくさんの研究棟・施設が建ち並んでいます(横浜市立大学連携大学院も同じ敷地内にあります)。横浜研究所は「ゲノム科学総合研究センター」「植物科学研究センター」「遺伝子多型研究センター」「免疫・アレルギー科学総合研究センター」の4つのセンターで構成されています。

小川智也所長,和田昭充ゲノム科学総合研究センター長,毛利館長,日本科学未来館スタッフ 理研横浜研究所ってどんなところ?
2003年6月17日(火)、毛利館長をはじめ日本科学未来館のスタッフ計8名が、横浜研究所を訪問しました。理研からは、小川智也所長、和田昭充ゲノム科学総合研究センター長らが出席して懇談、研究所内見学ツアーが行われました。その様子を岡野麻衣子がレポートします。

NMR(核磁気共鳴)施設 巨大基地の小さな大発見
横浜研究所内で、ひときわ異彩を放つ中央の建物、理研が世界に誇るNMR(核磁気共鳴)施設です。この施設の見学の様子を松原志緒が報告します 。

横浜研究所一般公開
横浜研究所では年に1度、一般公開を開催しています。一般公開を通して、一般の方々に理化学研究所での研究成果を楽しみながら知ってもらうのが目的ですので、生物などが苦手な人でも、十分楽しめるイベントです。2003年度と2004年度の一般公開に、日本科学未来館のインタープリター(展示解説員)が参加してきました。彼らの一般公開でのレポートをご覧下さい。

タンパク質のなめらかな動きで探る遺伝子の働き タンパク質のなめらかな動きで探る遺伝子の働き
横浜研究所の敷地内には、横浜市立大学大学院の総合理学研究科のキャンパスもあります。一般公開では、大学所属の研究者からの講演もあります。2004年に行われた講演「健康と病気に関わるタンパク質のかたち」について、溝部鈴の報告です。

実験器具 「実験をあじわう〜研究現場にて〜」
研究所の設備や機器を使っての実験教室は、一般公開ならではのイベントです。当館で毎週土日を中心に行われている実験工房での教室の講師を務める青木紀恵が、研究のプロによる研究現場での実験教室の模様をレポートします。

講演「植物の命と細胞の死」 植物からリサイクルを学ぶ(Mimesis 自然の模倣)
植物からリサイクルを学ぶ(Mimesis 自然の模倣)
一般公開では、研究所に所属する研究者の方達による講演も行われます。2003年に行われた講演のうち、「植物の命と細胞の死」(講演者:福田裕穂植物科学研究センターグループディレクター)について、矢崎塁がレポートします。

DNA塩基対モデル 研究に秘められた思い
"DNAに新しいタイプの塩基対を""世界中の研究者に遺伝子を本の形で"。独自のコンセプトを持つ画期的な成果を展示していた2つの研究室について、溝部鈴が報告します。

まさに日本の研究所の総本山とも言える理化学研究所、その横浜研究所と日本科学未来館との間では、様々な協力関係が進んでいます。横浜研究所のゲノム科学総合研究センターが日本の解析チームの主力となった国際ヒトゲノム計画、2003年4月のプロジェクト完了時には記念のイベントが日本科学未来館を中心に開催されました。日本チームのリーダー榊佳之氏(ゲノム科学総合研究センター センター長)は、研究者インタビューに登場するなど、当館の運営に深く関わってくださっています。 また、日本チームの誇る21番染色体解読において、実際の解読作業を陣頭指揮した服部正平氏(ゲノム科学総合研究センター:当時)は、当館5Fの常設展示「生命の科学と人間」の監修者のお一人です。
 次々に世界に誇る研究成果を世に送り出し続ける理研横浜研究所、日本科学未来館はその活動にこれからも注目しています。


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