インタープリターの最先端研究施設訪問記
 

地球深部探査船「ちきゅう」見学記

-目次-
WEB製作にあたり
毛利館長のメッセージ
深海掘削とは
・OD21とは
・IODPとは
見学記
三菱重工業株式会社
長崎造船所

・操縦室
・デリック
・BOP(ガス噴出防止装置)
・アジマススラスター
研究棟
研究テーマ
居住空間

全長210m、高さ106mと巨大な海の上の研究所「ちきゅう」の建造の様子を、今回は一足先に三菱重工長崎造船所へ、当館の館長・毛利衛とスタッフが見学してきました。その様子をインタープリター(松原、橋本)が報告します。


地球深部探査船「ちきゅう」とは

 現在の海底科学掘削の限界である2000mを超えるため、日本の研究者と技術者が造りあげた最先端の海底掘削技術を搭載した大型科学掘削船が、地球深部探査船「ちきゅう」です。
従来、海底掘削はノンライザー方式であり、掘った穴には海水が入り込み、コア以外の掘削物は回収しない方式でした。そのため、深く掘るほどに大きな地殻の圧力で掘削孔が押し潰され、コアの回収率が落ち、2000m程度が限界でした。
 地球深部探査船「ちきゅう」は、水深2500m(4000mを目標)の深海底を7000mまで掘り進むことができます。それを可能にしているのが、ライザー掘削方式、そしてBOP(噴出防止)装置です。これらを搭載した地球深部探査船「ちきゅう」は、世界で最深部の掘削に挑戦します。
「ちきゅう」は、「海の上の研究所」とも呼ばれます。得られたコアは、最新の研究設備を備えた4フロアからなる船上コア研究ラボラトリーで、化学的・物理的・生物的と、様々な角度から分析されます。人類未踏の領域から、私たち人類に様々な情報がもたらしてくれるでしょう。
船本体の建造は岡山県の三井造船玉野事業所で行われ、2002年1月に進水式をしました。2004年6月現在は長崎県の三菱重工の造船所で、科学掘削船としての装備を搭載している最中で、2004年度中の完成を目指しています。2005年度からは、本格的な試験運行を行い、性能・安全性を試験した後、M8クラスの巨大地震の巣である南海トラフから運行を始める予定です。



謝辞


見学時及び今回の原稿作成・資料提供にご協力頂きました
三菱重工業株式会社長崎造船所様、JAMSTEC(海洋研究開発機構)様に御礼申し上げます。
また、アジマススラスタの写真をご提供頂きました三井造船株式会社様にも御礼申し上げます。



  (C) 2005 NATIONAL MUSEUM OF EMERGING SCIENCE AND INNOVATION