展示空間 |’おいしく、食べる’の科学展

展示空間


丸太と麻紐で構成された会場空間は、シンプル、自然、親密といった印象を形づくります。遠くの展示物、動く観客の姿が紐の壁を通して折り重なるように浮かびあがり、空間全体が一つの展示風景を構成します。景色は刻々と変化し、歩みを進めるごとに新たな風景が生み出されていくことでしょう。それは日本の伝統的な家屋、神殿建築を想起される体験ともいえます。

会場空間や各展示物の設計をはじめとする、企画展全体のアートディレクションを松原慈と有山宙のユニット、assistantが手がけています。空間、建築、アート、インタラクティブなど領域横断的に多彩な活動を行う彼らは、メッセージやコンセプトを重低音のようにしっかりと携えた表現を打ち出しながらも、自由で広がりのある創造活動で評価の高い若手建築家です。

「食べる」ことは楽しいこと。そして生きることや幸福の概念に深く関わる重要なこと。
それだけに人は、「食べる」ことについてすでによく知っている。食べることが重要なことは、誰もが知っているけど、その重要さへの向き合い方を、少しだけ変えることができたら、知っていたはずの世界の中に、知らなかった部分や、忘れた部分が見えてくる・・・

そんなコンセプトのもと、今回彼らは、不必要なもの、華美なものを一切排し、本質的な事柄、そして「食べる」ことの魅力が浮かび上がるような空間設計を試みています。また、それぞれのトピックスが、感覚的、体験的に把握できるようなエンターテーメント性あふれる展示を目指しています。どうぞ、会場に足を運んで、お楽しみください。




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Photo:hoang duong cam

PMKFA(広告宣伝物グラフィック)

グラフィックデザイナー。コペンハーゲン、ロンドン、東京と活動の拠点を移し、各国多方面で独特のグラフィックワークが知られる。雑誌、Junior Senior, Lo-Fi-FnK, KockyなどのCDジャケットやアートワークに加え、Adidas, Sixpack, DC Shoes, Nudiejeans, Wesc, Beamsといったファッションレーベルとコラボレーションを行う。また家具ブランドVujj™のアートディレクションを手がける。2006年に自身のオリジナルデザインによるTシャツレーベルIT’S OUR THINGを立ち上げる。2007-2008にバルセロナ、東京での個展をはじめ、各国で展覧会を開催。本展ではチラシ等、広告宣伝物のデザインを手がける。

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POTTO 山本哲也(Menu1 味蕾の洋服制作)

1974年兵庫県生まれ。2001年にPOTTOを設立後、「自由であること。心地良く暮らせること。D.I.Y.であること」をコンセプトに制作を続けている。人や動物の顔が服になったり、ぬいぐるみの型紙で作った服、着てない時は飾っておける「絵になる服」など、毎回独自の発想と手法でコレクションを発表。2007年にショップをオープンし精力的に活躍している。本展では、遊びながら舌の味覚受容を体験できる展示物を作成。

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Edwina Hörl (セクションタイトル制作)

ザルツブルグ生まれ。1991年から3年間、Yoji Yamamotoオフィスにてデザイナーを務める。1996年にオリジナルブランド「Edwina Hörl」を設立。その作品は単に形だけではなく、異文化や都市環境、社会的動向における文化的アイデンティティーの問題への示唆を含んでいる。またアーティスト、グラフィックデザイナー、建築家、ミュージシャンなどのクリエーターと共に様々なプロジェクトを展開している。本展では、観客の道しるべとなる各セクションタイトルを、多様な布を組み合わせた巨大なテキスタイルで作成。


Edwina HörlEdwina Hörl