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作品の背景



「バースデイ~宇宙とわたしをつなぐもの~」は、私たちの身体を作っている元素 ― それは、地球を含めた全ての物質の材料でもあります ― と宇宙とのつながりを探す物語です。
その最も大事な瞬間が宇宙誕生の時にありました。作品の中にも登場する、宇宙と私たちをつなぐ3つの重要なキーワードをご紹介しましょう。

重力

『重力』

重力は、質量をもった物体同士が引き合う力です。地球や太陽のような星だけでなく、数千億個の星の集まりである銀河も含め、すべての天体がこの力に従って動いています。物体の質量が大きいほど引き合う力が強くなるので、宇宙では小さな天体からより大きな天体への成長を促すはたらきをします。宇宙が誕生して以来、あらゆる星の形成を支配しているのがこの重力で、遠い将来、宇宙がどのようになっていくかを決める鍵となる力でもあります。

ダークマター

『ダークマター』

ダークマターは暗黒物質とも呼ばれ、多くの科学者が存在すると信じている正体不明の物質です。銀河などの天体運動の観測やシミュレーションの結果から、現在知られている物質の5~6倍もの質量がどこかに隠されていないと、我々の銀河系や太陽系も生み出されないことがわかってきました。そこで、この隠された質量の主をダークマターと呼んでいるのです。ダークマターの正体はまだわかっていませんが、巨大ブラックホールなどの光らない天体や、未知の素粒子ではないかと考えられています。

素粒子
イラスト:阿部伸二

『素粒子』

素粒子は、物質を構成する最小単位です。宇宙誕生直後に、この素粒子をもとに生成されたのが原子核や原子です。こうして宇宙のごく初期につくられた原子(主に水素)が重力によって集まり、第一世代の星(恒星)となりました。さらにその星の内部で核融合によって合成された原子が、長い時間をかけて同じように重力によって集められ、生物、無生物を問わず今の宇宙に存在しているあらゆるものの素となったのです。






手の届かない"宇宙"という対象に、科学はさまざまな方法でアプローチしてきました。古くから使われている「観測」「理論」「実験」に加え、今日ではスーパーコンピューターによる「シミュレーション」が強力な道具になっています。宇宙にあるものはどうやってつくられていったのか。初期の宇宙にあったと思われる材料を物理法則に従って計算させ、惑星や恒星、銀河ができるかどうかを試します。実際の宇宙で銀河ができるには何億年もの時間がかかりますが、コンピュータで早回しをして確認できるのが、シミュレーションのメリットです。こうして理論の検証を行い、星や銀河ができるための共通のルールを明らかにしています。

「バースデイ~宇宙とわたしをつなぐもの~」の中に登場する、銀河が生まれてくる様子や、宇宙が誕生した頃の美しい映像は、シミュレーションから得られた研究成果の一部なのです。