お知らせ 「Art Hack Day 2018」優秀作品の選評

日本科学未来館

日本科学未来館(館長:毛利 衛)がArt Hack Day 2018実行委員会と共同でハッカソン「Art Hack Day 2018」を開催し、3月11日(日)の審査会で最優秀作品ほか5点の優秀作品を決定しました。最優秀作品には、チーム名 「+1」の「Astral Body」、特別賞には、チーム名「team anima」の「sign」が選ばれました。両作品の選評が揃いましたのでお知らせいたします。
最優秀作品をはじめ、「Art Hack Day 2018」で制作されたすべての作品を鑑賞できる展覧会を3月18日(日)まで開催します。ぜひ、貴媒体でご取材、お取りあげいただけますよう、お願い申し上げます。

審査員選評

最優秀賞

作品名「Astral Body」、
制作チーム +1
長沼大樹、原田誠史、福澤貴之、福谷和芳、堀修生、山本景子、由比俊哉
審査員 池上高志氏: 動いた痕跡から現れる生命感に、生命が持つ「死」という悲しさも併せて詩的に表現されている。生命の捉え方を拡張できる可能性も秘めており、非常によい作品です。

特別賞

作品名「sign」
制作チーム team anima
村越淳、安藤潤人、小谷祐一郎、上島萌
審査員 和田永氏: この作品は「現れる存在」と対関係の「喪失する存在」を浮かび上がらせる。操り人形の線が切れて崩れ落ちるように、這い上がってきた存在がカタチを崩して落ちる様は、生死のメタファーを表出させる。そこに共感性が宿る。今後のバージョンアップが楽しみです。

Art Hack Day 2018 審査員

池上高志

複雑系科学/ALife研究者、東京大学大学院 総合文化研究科 教授

複雑系科学や人工生命の研究を長年続け、カオスをベースとした意識ロボット、自走する油滴実験、生命現象としてのインターネット研究などがある。アートとサイエンスの領域を繋ぐ活動も精力的に行い、最近では大阪大の石黒研究室と共同で制作した「オルタ」が、第20回文化庁メディア芸術祭アート部門で優秀賞を受賞。著書には「人間と機械のあいだ」(講談社、2016)などがある。

デビッド・オライリー

アーティスト

2009年にCGアニメーションでベルリン国際映画祭短編部門グランプリを受賞。2013年にはスパイク・ジョーンズ監督の映画『her』で登場するゲームをデザイン。2015年には、「山」を育てる異色のゲーム. 「Moutain」を、そして2016には様々な生命に憑依するゲーム「Everything」を発表し、メディアアートの祭典アルスエレクトロニカで最優秀賞にあたるゴールデン・ニカ賞を受賞する。

和田永

アーティスト

オープンリール式テープレコーダーを楽器として演奏するバンド「Open Reel Ensemble」を結成してライブ活動を展開する傍ら、ブラウン管テレビを楽器として演奏するパフォーマンス「Braun Tube Jazz Band」にて第13回メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞。各国でライブや展示活動を展開。ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは、現在までに7回に渡り音楽を担当している。2015年よりあらゆる人々を巻き込みながら古い電化製品を電子楽器として蘇生させ合奏する祭典を目指すプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」を始動させて取り組む。

基本情報

タイトル
Art Hack Day 2018 展覧会「Being There ― 現れる存在」展
展覧会日程
2018年3月16日(金)~18日(日)
開催場所
日本科学未来館 7階 イノベーションホール、スタジオ
主催
Art Hack Day 2018実行委員会、日本科学未来館
共催
ALIFE Lab.
助成
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
審査員
池上高志氏(東京大学大学院 総合文化研究科教授)
デビッド・オライリ―氏(アーティスト)
和田永氏(アーティスト)
Art Hack Day 2018実行委員会 実行委員長
青木竜太氏
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