新しい発想の天井に作り替え作業中です


吹き抜け部分の天井が一部崩落

残った天井をはがして作り直します

3月11日の地震と相次ぐその後の余震で、日本科学未来館では、吹き抜け部分の天井が一部、崩落するという被害が出ました。幸い、誰も怪我はせずにすみました。未来館の天井は、もちろん国の定める公共施設としての建築基準に則った造りでしたが、崩落したのは事実です。

復旧にあたり、「崩落部分を張り直し、同時により頑丈にするための補強を行う」という選択肢もありました。しかし、東京大学生産技術研究所の川口健一先生からのご提案を受け、あえて、発想を転換させた「新しい天井」にすることにしました。

落ちにくい頑丈な造りの天井を作ることはできます。ですが、私たちが今回の巨大地震で得た教訓は「想定外の事態も想定せよ」ということではなかったか? 想定を超えた揺れが東京を襲ったら? より頑丈になった天井が崩落したら? その時、来館者が下にいたら──。

私たちが出した結論は「たとえ落ちたとしても、大事に至らない天井」を目指すことです。高さのある吹き抜け部分は、この新しい発想による、より安全でデザイン的にも美しい天井にすることにしました。

現在、吹き抜け部分は新発想の天井にするべく、張り替え中です。開館まで、今しばらくお待ちください。

※おかげさまで、無事、張り替えを完了いたしました。これまでとは違う、軽やかで柔らかな表情の天井が、エントランスホールで皆さまをお迎えしています。
「膜天井の裏側」を撮る!|BLOG 未来館のひと (2011年6月11日)

科学コミュニケーター天井修復レポート

現状や新しい天井のコンセプトなどについては、科学コミュニケーターのレポートを当館ホームページにて載せていきます。

第6回は「膜天井のその裏で」 四角い枠に膜を張るようにすれば施工は楽になるのですが、安全性を高めることを優先しました。

①「未来館はどうしてまだ開館しないの?」-04/26-(PDF形式)
②「日本の天井が抱える問題」-05/02-(PDF形式)
③「たとえ落ちたとしても、大事に至らない天井」-05/06-(PDF形式)
④「膜天井という選択に込めた、未来館の願い」-05/09-(PDF形式)
⑤「安全は当然 安心できる天井へのこだわり」-05/13-(PDF形式)
⑥「膜天井のその裏で」-05/27-(PDF形式)

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