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サイエンティスト・トーク「植物との付き合い方-自家不和合性のしくみから見える遺伝的多様性の大切さ-」

「自家不和合性」をもつアブラナ
高山誠司氏

おなじみのアブラナなど多くの植物は1つの花の中におしべとめしべがありますが、自分の花粉で受精することはありません。なぜでしょう?

人がそれぞれ遺伝的な違いを持つように、植物にも遺伝的な違いがあります。遺伝的な違いが大きいことが、生き物が存続していくには重要です。多様性が失われると、病気の流行や異常気象などに対応できず絶滅してしまいかねません。そもそも人や植物が受精して子孫を残すのは、遺伝子の混ざり合いを通じて多様な子孫を残すためなのです。自分の花粉と受精しては意味がないどころか、むしろ遺伝子が揃ってきてしまいます。「自家不和合性」というこのしくみは、植物の遺伝的多様性を保つのに役立っているのです。

その一方で、人の手が入る栽培植物は、遺伝的に揃ったものに偏りができてしまう傾向にあります。日本の野山には、もともとヤマザクラなど多くの品種が混在していましたが、花だけを一斉につける華やかな点が気に入られ、最近は遺伝的に同一なソメイヨシノがもっぱら植えられています。このような活動は、私たちの生活を豊かにしてくれますが、植物全体からすると弱体化につながりかねません。
地球上の全ての生物が豊かに生き続けていくために、私たちは植物とどのように付き合うべきなのでしょうか。研究者と一緒に考えてみませんか?

講師

高山誠司氏(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 細胞間情報学研究室 教授)
1986年 東京大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)、同年 味の素株式会社中央研究所研究員。1991年−1993年 カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部研究派遣。1995年 奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科助教授、2006年 同教授、現在に至る。2013年 「植物の自家不和合性における自己非自己識別機構に関する研究」で日本農学賞および読売農学賞を受賞。

企画・ファシリテーション: 鈴木啓子(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

ライブ配信について

本イベントはUstreamでライブ中継を行います。
USTREAM: LIVE_Miraikan

開催日時
2014年6月7日(土) 14:30~15:30
開催場所
開催場所: 日本科学未来館 3階 実験工房
定員
40名
参加費
入館料のみ
参加方法
事前申し込み不要。 直接会場受付にお越し下さい。
※撮影した写真やビデオを、展示記録や広報などの目的で使用する場合があります。 予め、ご了承ください。
主催
日本科学未来館
問い合わせ先
日本科学未来館
Tel: 03-3570-9151(代表)
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