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シンポジウム「日本のバイオスフィア」 ~閉鎖型生態系実験施設"ミニ地球"が誕生する~※要申込

青森県六ヶ所村に究極のリサイクルシステムを研究する閉鎖型生態系実験施設“ミニ地球”((財)環境科学技術研究所)がある。その閉じた世界の中で、エコノートと呼ばれる2人の人間と2匹のヤギが実際に生活し、植物を栽培し、酸素や水をはじめとした物質を完全循環させるという、世界的に見ても極めてユニークな実験を行っている。このテーマに関連した研究者、知識人を交えて人間の周辺環境や循環型社会のモデル、そして近い将来の人類の長期宇宙滞在における植物栽培等の課題についてもパネルディスカッションで討議する。

イベント概要

シンポジウム

「きみのみらい・みらいのきみ」

日本のバイオスフィア~閉鎖型生態系実験施設“ミニ地球”が誕生する~
青森県六ヶ所村にある(財)環境科学技術研究所の閉鎖型生態系実験施設“ミニ地球”での取り組みを紹介する。シンポジウムのパネルディスカッションでは、パネリストやコーディネータにこのテーマに適した人物を加えることで、より広い視野から地球環境や生態系、閉鎖実験、宇宙へと来館者の関心を高め、それらが密接にリンクしていることを会場で明示する。

プログラム:

挨拶 毛利 衛 (日本科学未来館 館長)

-第1部 講演-

講演1 「閉鎖型生態系実験施設-ミニ地球とは?」
新田 慶治(財団法人環境科学技術研究所 専務理事)

講演2 「エコノートとは?」
篠原 正典(財団法人環境科学技術研究所 エコノート)


講演3 「宇宙と地球につくる桃源郷」
平藤 雅之((独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター モデル開発チーム チーム長)

講師紹介および講演内容

新田 慶治(にった・けいじ)

新田 慶治(にった・けいじ)(財団法人 環境科学技術研究所 専務理事)
早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。航空宇宙技術研究所教授を経て、環境科学技術研究所にてミニ地球の建設構想を打ち立てる。閉鎖生態系生命維持システムに関するCELSS学会を創設し会長を勤める。2001年には、生態工学会を創設し現在会長を勤める。著書に『小地球をつくる(丸善)』、『宇宙で生きる(オーム社)』『生活空間の自然/人工(岩波書店)』などがある。


講演内容:「閉鎖型生態系実験施設―ミニ地球とは?」
閉鎖型生態系実験施設―ミニ地球とは、閉鎖空間に生態系を入れ、工学的手段によって地球の持つ物質循環機能を再現しようとする施設である。地球の環境は、植物生態系が大気中の炭酸ガスを取り込み、酸素を放出し、植物の作り出す有機物と酸素を人間を含む動物生態系が取り込み、炭酸ガスと排泄物を放出している。植物の未利用部分や動物生態系の放出した排泄物は土壌微生物によって分解され、炭酸ガスと植物の栄養分となるミネラルとなり、これらが過不足なく循環することによって地球の環境と生態系が保たれている。この施設を使った研究をどう展開すべきかが今後の大きな課題である。



篠原 正典(しのはら・まさのり)

篠原 正典(しのはら・まさのり)(財団法人 環境科学技術研究所 環境シミュレーション部 エコノート)

京都大学大学院理学研究科修了(理学博士)。京都大学理学部研修員を経て、2001年より環境科学技術研究所環境シミュレーション研究部研究員。2004年より京都大学理学部非常勤講師も勤める。野生のハンドウイルカの行動や社会、血縁関係を調べるための遺伝的解析が専門。現在、ミ二地球内で居住者(エコノート)として作業を行いながら、作業量や、心理・生理の変化等を研究テーマとして取り組みつつ、この研究が、生態系研究や、宇宙開発、環境問題など、幅広く科学や環境への意識向上、科学技術の発展に役立つことを考えている。

講演内容:「エコノートとは?」
ミニ地球で暮らすエコノートの生活は、閉鎖環境で食事し睡眠するだけではない。植物の栽培、食料の加工と調理、動物の飼育、機器の整備、衛生や健康の管理など、多岐に渡る作業をともなう。これらエコノートの生活を、ミニ地球を模擬的に閉鎖して行った訓練の映像を交え、ミニ地球内の環境や設備とあわせて紹介する。また、ミニ地球は、宇宙基地や有人火星探査船に用いられる生命維持システムと類比可能な機能を有するため、エコノートは、宇宙飛行士に共通する問題点が指摘されている。ミニ地球ではいかにそれらに対処しているかを紹介する。



平藤 雅之(ひらふじ・まさゆき)

平藤 雅之(ひらふじ・まさゆき)(農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター 農業情報研究部 モデル開発チーム チーム長)

東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了(農学博士)。農林水産省・農業研究センター(現中央農業総合研究センター)主任研究官及び農林水産技術会議事務局研究調査官を経て、現在、中央農業総合研究センター モデル開発チーム チーム長。計算生物学、生物・生態系のモデリングと計測制御、IT・複雑系・人工生態系技術を用いた宇宙農場・宇宙育種システムや快適な生活空間の研究を行っている。

講演内容:「宇宙と地球につくる桃源郷」
植物に囲まれた自然環境の中、爽やかな空気を吸い、自生する野菜や果実を食べてのんびり暮らせる世界は、古くから人間にとっての理想郷(桃源郷)でした。桃源郷とは、いわば「人間にとって有害な生物の少ない生物多様性の高い安定的な生態系」であり、これを宇宙につくるための研究を紹介します。最近は、インターネットの普及によって地球全体をモニタリングできるようになり、地球もミニ地球のようになってきました。ITを利用して地上にも桃源郷をつくることができるかもしれません。

-第2部 パネルディスカッション -

稲の栽培管理作業
稲の栽培管理作業

"ミニ地球"に入るシバヤギ

コーディネータと講演者により会場を交えて議論します。

パネリスト:
新田 慶治 (財団法人環境科学技術研究所 専務理事)
篠原 正典 (財団法人環境科学技術研究所 エコノート)
平藤 雅之 ((独)農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター モデル開発チーム チーム長)
コーディネータ:
高嶋 秀行(ニュートンプレス ニュートン編集室 編集記者)

高嶋 秀行(たかしま・ひでゆき) (ニュートンプレス ニュートン編集室 編集者・記者)

高嶋 秀行(たかしま・ひでゆき)
高嶋 秀行(たかしま・ひでゆき)

東京大学大学院超伝導工学専攻修士課程修了(工学修士)。1999年から読売新聞社青森支局、および三沢通信部記者(環境科学技術研究所がある六ヶ所村も担当)、2001年からニュートンプレス社で『NEWTON』誌の編集記者を勤める。同社では、宇宙や生命科学関係の特集記事などを多く手掛けている。同誌2004年3月号では、「『ミニ地球』が誕生する」を企画、執筆した。

シンポジウムのキーワード:

エコノート作業訓練の様子
エコノート作業訓練の様子

地球環境/生態系/閉鎖空間/物質循環/バイオスィア/閉鎖生態系/人工生態系/ イルカ/宇宙農園/生物多様性/心理/先端生命維持/ユビキタス/宇宙基地&エコノート作業訓練の様子
 

毛利 衛 (日本科学未来館 館長)からのメッセージ

『地球の環境が凝縮された小さな施設――ミニ地球で、人は本当に生きることができるのだろうか?その困難な実験に立ち向かうエコノートは、将来の地球環境とともに、未来の宇宙生活の限界と可能性を探ろうとする、大いなる挑戦者だ。』


「バイオスフィア」とは:

植物(ラッカセイ)苗
植物(ラッカセイ)苗
植物(ラッカセイ)苗

一般に「生物圏」のことを指します。「バイオスフィア1」というのは地球全体のことです。「バイオスフィア2」は、米国アリゾナ州にある施設のことで4万平方メートルのガラスの温室のような空間の中に熱帯雨林、サバンナ、砂漠、湿地、海洋、農地といった6つの生態系が人工的に再現されています。「ミニ地球」は、青森県六ヶ所村の環境科学技術研究所にあり、閉鎖空間に自然生態系を模擬して実験を行う施設のこと。植物栽培実験施設、動物飼育・居住実験施設及び陸・水圏実験施設から構成され、いわばミニ地球と呼べるものを目指しています。本施設に居住する人間や動物の食料は植物から得、植物栽培に必要な肥料は人間と動物の排泄物から作るなど、必要な物質は全て内部でリサイクルされ、利用されます。 
 

開催日時
2004年11月14日(日) 13:30~16:00(受付開始13:00)
開催場所
日本科学未来館 7階 みらいCANホール
参加費
無料 (ただしシンポジウムは事前申込制)
申込方法
(1) URLからのお申し込み
(2) FAX・ハガキによるお申し込み
〒135-0064
東京都江東区青海2-41 日本科学未来館
シンポジウム「日本のバイオスフィア」
担当 新井(あらい)・都築(つづき)宛
※ 氏名(フリガナ)・郵便番号・住所・電話番号・(FAX)・年齢・性別・職業(学年)・(質問)
申込受付期間
9月25日(土)~11月12日(金)→締め切りました
定員
300名
主催
日本科学未来館
共催
財団法人環境科学技術研究所
お問い合わせ先
TEL: 03-3570-9156
FAX: 03-3570-9150
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