2015年9月の国連総会において採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」の17の目標と169のターゲットは、地球規模の様々な課題を解決していくためにすべての国が目指すべき国際目標です。その達成に向けては、世界中の一人ひとりが、自国や世界の諸課題への関心を高め、グローバル・サステナビリティに関与していくことが必要です。

日本科学未来館では、2017年に主催した世界科学館サミット(※1)で世界中の科学館と議論を行い、SDGsの達成に向け科学館が活動を推進していくことを合意し、行動指針「東京プロトコール(※2)」をまとめました。

日本科学未来館はこの「東京プロトコール」を軸に、さまざまな展示活動を通してSDGsの達成と持続可能な社会の創出に貢献していきます。

(※1) 世界科学館サミット2017
日本科学未来館は、世界科学館サミット2017(2017年11月15日~17日)を主催しました。「世界をつなぐ―持続可能な未来に向かって」をメインテーマとし、98の国と地域から828名が参加しました。
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(※2) 東京プロトコール
世界科学館サミット2017の開催に際し合意された「東京プロトコール」は、世界の科学館における行動指針となるものです。SDGsの達成に向けた市民の理解と創造的な活動を生み出すために科学館が行動を起こすことを宣言しています。
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SDGsに関連する日本科学未来館の主な活動

つながりプロジェクト

「つながり」プロジェクトは、Geo-Cosmos、Geo-Scope、Geo-Palette、Geo-Prismの4つのツールを起点にしたプロジェクトです。国内外の研究者やアーティストとの連携により、地球に関する科学情報を収集し、それを感性に届く表現で視覚化して伝える活動を行なっています。今の地球、今の自分についての「知」を深め、今ある豊かな地球を未来につないでいくために何をすべきかを考える本プロジェクトは、SDGsの達成に必要な市民のグローバル・サステナビリティへの関与を促すものです。

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Picture Happiness on Earth プロジェクト

アジア・太平洋地域の中高生と日本の女子中高生がコラボレーションし、当館の地球ディスプレイGeo-Cosmosの映像作品をつくりあげるプロジェクトです。10代が見据える幸せのかたち、そのユニークな着眼点と表現力で制作された成果作品は、SDGs達成への示唆に富んだものになっています。

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環境教育教材『ちきゅうをみつめて』

教育関係者向けに、環境教育教材『ちきゅうをみつめて』を提供しています。本教材は、物質の循環をテーマにしたアニメーション映像『ちきゅうをみつめて(企画・制作・著作:日本科学未来館)』の鑑賞を中心に、事前学習と事後学習を組み合わせた構成となっています。地球規模の循環と自分とのつながりについて興味関心を促す本教材は、SDGsの達成に必要な基本的な考え方を学ぶものです。

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SDGsワークショップ「気候変動から世界を守れ!」

気候変動から国を守る方策を立てていくボードゲームを用いたワークショップを開発しました。中学生・高校生を対象とした学校団体向けプログラムとして提供しているほか、学校や科学館等で広くご利用いただけるように資料やマニュアルなどの素材一式を公開しています。国内での意見の相違に触れたり、事情の異なる他国と議論したりすることで、課題解決における対話の重要性を学ぶことができます。

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科学コミュニケーターが取材・執筆「SDGsリレーブログ」

科学コミュニケーターが地球規模課題の解決に取り組む研究者や留学生を取材し、研究アイデアやビジョンを記事にしています。現場の空気を感じながらそれぞれの課題を見つめ、日本で暮らす私たちの生活とのつながりを考えました。(連載期間:2019年8月~2020年7月)

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